さまぁ〜ず 改名のエピソード

さまぁ〜ず

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 06:41 UTC 版)

改名のエピソード

バラエティ番組『新ウンナンの気分は上々。』(TBSテレビ)において、海砂利水魚(現・くりぃむしちゅー)と因縁の対決として数々の企画が組まれた。当初は芸能界引退を賭けた勝負だったが、いずれも未経験な競技故に試合が白熱してしまい最初は洒落だと思っていたものが徐々に現実味を帯び始め、3回目の対決だった2000年10月20日放送分にて陸上競技対決を行い、敗れた方が罰としてコンビ名を屈辱的な名前に改名させられることになった。敗れたバカルディは、半年間(後にもう半年延長)「さまぁ〜ず」として活動する憂き目に遭った。

「さまぁ〜ず」というコンビ名の由来は同番組内での「名前は好きなものにあやかった方が良い」という会話の中で、大竹が「俺は一年中夏で良い」と答えたこと。それを受けて対戦相手である有田が「サマーズ」という案を出し、脱力感のあるひらがなと「〜」の表記が良いという内村のアイディアが加わって命名された。2人は「バカルディ」の名に愛着が湧いていたこともあり改名決定直後は大きな抵抗があった。しかし事務所の対応はスムーズで、社内外の資料や仕事先での応対などが瞬く間に「さまぁ〜ず」へと移行された。

当初改名は期間限定の予定だったがその期限が過ぎる頃になるとついにブレイクし、「さまぁ〜ず」で定着し始めた。2001年3月30日、「さよならさまぁ〜ず」と題して番組初の生放送によりバカルディへの再改名をかけて再び卓球対決が行われ、白熱した挙句放送時間内で間に合わず終了。その翌週さまぁ〜ずが負けたことが放送された。この白熱は後に「物凄い葛藤があったから」と三村は語っており、放送翌日から「さまぁ〜ず」として腹を括ったとのこと[24]。後のビーチバレー対決(2001年9月28日放送)の際は有田が、さまぁ〜ずが負けたら個々の芸名をそれぞれ「ビーチ三村」「大竹すいか割り」にする条件を突きつけたが、結果は海砂利水魚の負けとなり海砂利水魚は「くりぃむしちゅー」へ改名させられた。

しかし、芸人の看板とも言うべきコンビ名を安易に変えてしまった内村はその責任を重く感じ、両コンビ(特にさまぁ〜ず)を自身のレギュラー番組などで積極的に起用していった。これが不遇の時期を過ごしていた両コンビに世間の目に触れる機会を与え、後のブレイクと現在の活躍を後押しする形となった。


注釈

  1. ^ 例として、ジャンプ・コミックスこちら葛飾区亀有公園前派出所』第78巻巻末に2人がコメントを寄せた際は、この表記が用いられていた。
  2. ^ 象印クイズ ヒントでピント』にゲスト出演した際、コンビ名の由来を尋ねられた大竹は「最初は『バカ』というコンビ名にしようと思った」と語っている。
  3. ^ 発足したてのフジテレビ739で毎週土曜昼過ぎから放送されていた『CXスポーツサンデー』では三村のみが出演(MC)。
  4. ^ この回で三村が総合優勝を果たした。

出典

  1. ^ a b ホリプロオフィシャルサイト さまぁ〜ず”. ホリプロ. 2011年7月12日閲覧。
  2. ^ いろもん弐』1999年10月29日放送回、日本テレビ
  3. ^ a b c d e f g QuickJapanvol.85 「22年目のさまぁ〜ず」内の20000字インタビューより
  4. ^ GOLDEN ARROW AWARDS 受賞者一覧”. 社団法人日本雑誌協会. 2011年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月12日閲覧。
  5. ^ 「人気者の賞味期限『PARTお笑い芸人編 芸歴15〜20年「ミドル世代」が人気のワケは?』」『日経エンタテインメント!』第12巻第5号、日経BP社、2008年4月、p.42。 
  6. ^ “さまぁ〜ず、地上波全局同時レギュラー! 日テレで4年ぶり新バラエティー”. ORICON STYLE. (2014年7月9日). https://www.oricon.co.jp/news/2039564/full/ 2014年7月30日閲覧。 
  7. ^ “ベストジーニスト キスマイ藤ケ谷&ローラが受賞!マー君は特別賞”. スポニチ. (2014年10月9日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/10/09/kiji/K20141009009071940.html 
  8. ^ “さまぁ~ずのYouTubeチャンネル開設「今年の夏は面白くなるためならNGなし!」”. お笑いナタリー (ナターシャ). (2020年8月12日). https://natalie.mu/owarai/news/391630 2020年8月12日閲覧。 
  9. ^ 【さまぁ~ず】YouTubeチャンネル開設』(プレスリリース)株式会社ホリプロ、2020年8月12日https://prtimes.jp/main/html/rd/amp/p/000000296.000028143.html2020年10月20日閲覧 
  10. ^ HoriPro Inc. / 株式会社ホリプロ [@HORIPROMEGURO] (2020年8月12日). "さまぁ〜ずチャンネル!!! t.co/yJcsQdjcaq #さまぁ〜ず #三村マサカズ #大竹一樹 #さまぁ〜ずチャンネル #YouTube @hentaimimura @taketakeyakiimo". X(旧Twitter)より2020年10月20日閲覧
  11. ^ 大竹の「M-1グランプリ2010」登場時の紹介ナレーション
  12. ^ “好きな男性芸人は「世界のナベアツ」と「チュートリアル」が同率首位”. オリコン. (2008年7月9日). http://contents.oricon.co.jp/news/ranking/56184/full 
  13. ^ a b 「2008年版お笑い芸人人気ランキング 好きな芸人嫌いな芸人」『日経エンタテインメント!』第12巻第8号、日経BP社、2008年4月、pp.36,37。 
  14. ^ a b 雑誌「QuickJapan」(第74号、2007年10月刊)のインタビューにて。
  15. ^ 「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず DVD-BOX (1・2)」特典DVDなど。
  16. ^ a b c d e 日刊スポーツ、2011年7月10日付紙面 p.10
  17. ^ 2016年11月に視聴者から寄せられた意見 【番組全般・その他】
  18. ^ QuickJapan vol.88 ウッチャンナンチャンのインタビューより
  19. ^ 2013年5月4日 『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず』
  20. ^ a b 「別冊カドカワ 総力特集 桑田佳祐」P133 - 135より。 角川書店 2011年
  21. ^ 三村マサカズ @hentaimimura 2015年4月30日6:21 のツイート
  22. ^ 2016年3月4日のツイート
  23. ^ 2016年1月9日のツイート
  24. ^ 「ウンナンの気分は上々。ベストセレクション」p142-
  25. ^ "「キングオブコントの会」はオール新作コント祭!松本人志の2作含む12作品". お笑いナタリー. ナターシャ. 2021年6月3日. 2022年3月23日閲覧
  26. ^ さまぁ~ずが太鼓判 フジ新人・宮司アナ「下ネタ、ウェルカムです!」”. ORICON STYLE (2015年10月5日). 2015年10月5日閲覧。
  27. ^ Inc., Natasha,. “さまぁ~ずがワンテイクドラマに挑戦、のん、芦名星ら豪華ゲストと反省会も(動画あり / コメントあり) - お笑いナタリー”. お笑いナタリー. 2018年4月20日閲覧。
  28. ^ “さまぁ~ず、ダリ展の応援団に就任「だり(誰)よりも光栄」”. お笑いナタリー. (2016年8月25日). https://natalie.mu/owarai/news/199306 2016年8月25日閲覧。 
  29. ^ 「サッポロ The DRAFTY」新CM放映のお知らせ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2021年12月28日閲覧。
  30. ^ “「ムーミン」声優にさまぁ〜ず!三村「俺らにピッタリ」”. シネマトゥデイ. (2014年12月19日). https://www.cinematoday.jp/news/N0069213 2014年12月19日閲覧。 
  31. ^ Wii アッコでポン!~イカサマ放浪記~|キャラクター”. 2020年3月15日閲覧。






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