人類遺産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/05 04:50 UTC 版)
| 人類遺産 | |
|---|---|
| Homo Sapiens | |
| 監督 | ニコラウス・ゲイハルター |
| 製作 | ニコラウス・ゲイハルター |
| 撮影 | ニコラウス・ゲイハルター |
| 編集 | ヴォルフガング・ヴィダーホーファー |
| 製作会社 | Nikolaus Geyrhalter Filmproduktion |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 94分 |
| 製作国 | |
| 言語 | (台詞なし) |
『人類遺産』(じんるいいさん、原題:Homo Sapiens)は、2016年に公開されたオーストリアのドキュメンタリー映画。監督であるニコラウス・ゲイハルターは、独自の視点で文明を切り取ることで知られる。
概要
本作は、「人間が姿を消した後の地球」をテーマに、世界各地の廃墟となった場所を定点観測のように映し出した映像作品である[1]。最大の特徴は、ナレーション、登場人物、劇伴音楽が一切存在しないことにある。聞こえてくるのは風の音、雨の音、水滴の落ちる音、鳥の鳴き声といった環境音のみであり、それらが精密な構図の長回しカットと共に流れる構成となっている[2][3]。
2016年のベルリン国際映画祭フォーラム部門でワールド・プレミア上映され、その圧倒的な映像美が国際的に注目を集めた[4]。
内容
映画は、かつて人間が居住し、活動し、祈りを捧げていたが、現在は放棄され自然に飲み込まれつつある世界各地の風景を映し出す[3]。
- 主な撮影場所: 朽ち果てた病院、映画館、工場、軍事施設、ショッピングモール、教会など。
- 撮影地域: ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど多岐にわたる[3]。
- 日本での撮影: 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の避難指示区域(福島県)でも撮影が行われており、本作の重要なシークエンスの一つとなっている[5]。
スタッフ
- 監督・製作・撮影:ニコラウス・ゲイハルター
- 編集:ヴォルフガング・ヴィダーホーファー
- 録音:エッケハルト・バウムハング
- サウンドデザイン:フローリアン・キンドリンガー
評価
本作は批評家から高い評価を得ている。
- ロッテン・トマトでは、25件のレビューに基づき支持率96%、平均評価8.1/10となっている[6]。
- Metacriticでは、8件のレビューに基づき100点満点中80点を獲得している[7]。
- 『ガーディアン』紙のピーター・ブラッドショーは「美しくも恐ろしい、黙示録的な視覚詩」と評した[8]。
脚注
- ^ “人類遺産:映画作品情報・あらすじ・評価”. MOVIE WALKER PRESS. 2026年3月27日閲覧。
- ^ “映画『人類遺産』公式サイト”. 2026年3月27日閲覧。
- ^ a b c “人類遺産 : 作品情報・キャスト・あらすじ・動画”. 映画.com. 2026年3月27日閲覧。
- ^ “Programme 2016: Homo Sapiens”. Berlinale 2026年3月27日閲覧。
- ^ “人類遺産 - allcinema”. allcinema. 2026年3月27日閲覧。
- ^ “Homo Sapiens (2016)”. Rotten Tomatoes. 2026年3月27日閲覧。
- ^ “Homo Sapiens Reviews”. Metacritic. 2026年3月27日閲覧。
- ^ Peter Bradshaw (2016年11月24日). “Homo Sapiens review – a beautiful, terrible post-human spectacle”. The Guardian 2026年3月27日閲覧。
参考文献
- 『人類遺産』劇場用パンフレット(発行:エスパース・サロウ)
外部リンク
- 人類遺産のページへのリンク