land-use mapとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > land-use mapの意味・解説 

土地利用図

(land-use map から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 05:53 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
アメリカ合衆国ジョージア州の土地利用図(1972年 - 1976年)

土地利用図(英語: land-use map)とは、土地利用を表現した地図のことである[1]主題図の代表例である[2]

歴史

土地利用図の中でも最古のものは、オリバー・エドウィン・ベーカー英語版による作物分布図の作成とされる[2]。また、1930年から進められた、ダドリー・スタンプ英語版によるイギリス全土の土地利用図の作成と刊行も、著名性が高い[2]

日本では、昭和初期に内田寛一ほかにより、初めて土地利用図が作成された[2]1951年以降は、地理調査所(現在の国土地理院)により土地利用図の整備が進められ、国土総合開発計画で利用された[2]。1960年以降は、都市部を中心に整備が進められ、国土利用計画法都市計画法への応用が意図され、都市的土地利用を表示しやすい表現となっていった[2]

作成方法

土地利用図を作成するうえで、まず土地利用調査を行い、現地の土地利用をベースマップ(都市計画図住宅地図などをもとに作成する)に具体的に記入していく[3]。その後、製図作業を行う[3]。以前は手作業でロットリングペンなどを用いて製図を行っていたが、現在ではパソコンのドローソフトを用いた製図も行われるようになってきている[3][4]

人文地理学での利用

人文地理学において、土地利用図は多くの場面で用いられている[1]。土地利用図は、研究対象地域の変化を分析していくうえでのツールとなる[3]

マクロスケールでの分析においては、都市圏における土地利用変化の把握がその一例となる[1]。また、現在は地理情報システムリモートセンシングを利用することで、広域の土地利用を短時間で分析することができるようになってきた[1]

ミクロスケールでの分析においては、研究対象地域の概要を把握したり、他者に説明したりするときなどに利用できる[1]

脚注

  1. ^ a b c d e 𠮷田 2013, p. 134.
  2. ^ a b c d e f 丸山 1997, p. 345.
  3. ^ a b c d 𠮷田 2013, p. 135.
  4. ^ 田林 2011, p. 176.

参考文献

  • 田林明「景観観察と土地利用調査」『地球学調査・解析の基礎』上野健一・久田健一郎 編、古今書院〈地球学シリーズ〉、2011年、173-177頁。ISBN 978-4-7722-5254-6
  • 丸山浩明「土地利用図」『人文地理学辞典』山本正三奥野隆史・石井英也・手塚章 編、朝倉書店、1997年、345頁。
  • 𠮷田国光「土地利用調査」『人文地理学事典』人文地理学会 編、丸善出版、2013年、134-135頁。ISBN 978-4-621-08687-2



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  land-use mapのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「land-use map」の関連用語

land-use mapのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



land-use mapのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの土地利用図 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS