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網野善彦

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/08 01:10 UTC 版)

網野 善彦(あみの よしひこ、1928年昭和3年〉1月22日[1] - 2004年平成16年〉2月27日[1])は、日本歴史学者。専攻は日本中世史


注釈

  1. ^ 中沢家は下神内村(山梨市)の豪農で、真智子は山梨市議・共産党員で在野の民俗学者である中沢厚の妹。中沢家は曾祖父の徳兵衛がキリスト教に受洗し民俗研究を行っているが、厚の弟・護人は共産党員として活動する一方で民俗学研究も行い、厚は護人の影響で共産党員となり、網野にも影響を与えていると考えられている。中沢家と網野の知的交流については杉本仁 2009、中沢新一『僕の叔父さん』(2004)。
  2. ^ 沈は、朝鮮半島南部、中国江南中国東北部内蒙古に倭人がいたとする「広義の倭人論」を「史料の根拠に欠け、あるいは史料について誤解がある」として、「広義の倭人論」の根拠とする『漢書』地理志の「楽浪海中に倭人有り。分かれて百余国を為す。歳事を以て来り献見すと云ふ」の「楽浪海中」を「辺境地域」と解釈、「楽浪海中に倭人有り」を「楽浪郡の辺境地域に倭人がいた」とするが、この解釈は全く道理に合わず[16]、文の前後関係では「海中」とは文字通り「海にある」という意味であり、前文では、孔子は道が行われないと嘆き、に乗り、渡海して九夷へ行こうとする。後文では「楽浪海中に倭人有り」となるが、前後関係は相呼応しており、孔子が行こうとした九夷が楽浪海中にある倭人のところを暗示しているという[16]。沈は、「広義の倭人論」を「倭・倭人とは古代日本の古代日本人に対する特定の呼称[17]」「同一人物が成人後再び幼児期の名前を使用しないで、別の寓意のある奥深い名前をつけるのと同じ[18]」「『山海経』以後から中国古籍の中の倭・倭人は終始一貫して古代の日本と古代日本人を指し、倭・倭人の命名は、古代中国人の古代日本人の修正に対する認識[18]」とする。

出典

  1. ^ a b 稲葉伸道 2004
  2. ^ a b c d 杉本仁 2009, p. 15
  3. ^ 『官報』第3988号、昭和15年4月24日、p.1126
  4. ^ 『東京大學卒業生氏名録』東京大學、1950年11月10日、481頁。NDLJP:2529965/255 
  5. ^ a b 神奈川大学日本常民文化研究所 2007, p. 2
  6. ^ “「日本」とは何か、問い続けた網野善彦 没後20年に読み直す意義”. 朝日新聞デジタル. (2024年4月11日). https://www.asahi.com/articles/ASS496Q77S2SUCVL00N.html 2024年4月12日閲覧。 
  7. ^ 『阿部謹也自伝』(p.198-199、新潮社)より
  8. ^ 弓立社 2004年洋泉社MC新書 2008年
  9. ^ 同第六章「中世の自由とは何か」
  10. ^ 丸島和洋 (2016年11月16日). “丸島和洋 on Twitter: "いや、逆です。まったく主流ではなく、ほとんどが「いきすぎ」と否定されています。「一世を風靡『した』」と過去形で書いたつもりです。"”. 2016年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月19日閲覧。
  11. ^ 丸島和洋 (2016年11月17日). “丸島和洋 on Twitter: "いわゆる「網野史学」が一世を風靡したことは記憶に新しく、僕が大学生の頃は大学生協に専用のコーナーがあったほど。しかしあれは網野さんが若狭太良庄における実証研究の蓄積の末に辿り着いたものだから、網野さんなりのバランスが辛うじてあったもので、それを無批判に継承するのは極めて危険。"”. 2016年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月11日閲覧。 [信頼性要検証]
  12. ^ 沈 2003, p. 363.
  13. ^ a b c 沈 2003, p. 367.
  14. ^ a b c d 沈 2003, p. 364.
  15. ^ a b c 沈 2003, p. 365.
  16. ^ a b c d e 沈 2003, p. 366.
  17. ^ 沈 2003, p. 65.
  18. ^ a b 沈 2003, p. 69.
  19. ^ a b 沈 2003, p. 368.
  20. ^ a b 沈 2003, p. 389.
  21. ^ 網野善彦『「忘れられた日本人」を読む』(岩波書店2003年)p.31 - 34。
  22. ^ 『折り返し点』(網野と梅原猛による対談、京都精華大学)
  23. ^ 網野善右衛門 (男性)『人事興信録』第4版 [大正4(1915)年1月]


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