ヴァルラーム・シャラーモフとは? わかりやすく解説

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ヴァルラーム・シャラーモフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 23:14 UTC 版)

ヴァルラーム・チホノヴィチ・シャラーモフロシア語: Варлам Тихонович Шаламов[注 1], 1907年6月18日[注 2] - 1982年1月18日)は、ソビエト連邦時代の小説家である。代表作の連作短編『コルィマ物語』以外に、短編集『反小説ヴィシェラ』、自伝的中篇『第4のヴォログダ』などが広く知られている。


  1. ^ ラテン文字転写: Varlam Tikhonovich Shalamov
  2. ^ 露暦1907年6月5日
  3. ^ 罪名「反革命トロツキスト活動(露: контрреволюция троцкистская деятельность)」の略称で、公式文書でも使われた[5]
  4. ^ 刑法第58条に違反する[5]
  5. ^ KRTDが宣告された場合、1934年から1936年の場合は、3年または5年の流刑またはラーゲリ刑、1936年から1939年までは、5年または8年のラーゲリ刑(きわめて特別な場合は3年のラーゲリ刑)、1939年から1940年までは10年のラーゲリ刑に処せられた[6]
  6. ^ 反革命罪を規定した旧ソ連刑法第58条違反者の通称
  7. ^ この時の様子は、「コルィマ物語」の「チフス検疫」に利用されている。
  8. ^ 地名に関しては、V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」(朝日新聞社、1998年、ISBN 4-02-257351-1)p.302のマガダン周辺地図を参照のこと。
  9. ^ イヴァン・ブーニンはロシア人亡命作家。ロシア人としては初のノーベル文学賞受賞作家である。
  10. ^ 例えば、「ドミノ」、「十字架」、「手紙」では、シャラーモフが収容所を生き延びられた大きな要因の1つだった補助医師の道へ進めた事情について、シャラーモフの家族や両親について、自身が収容所内で書いた詩のノートが人づてに パステルナークに渡り手紙が送られてきた事実が、それぞれ描かれている。それ以外にも「チフス検疫」などで実体験が反映されている。
  1. ^ a b c d e f g h i V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」朝日新聞社、1998年、ISBN 4-02-257351-1、p.309.
  2. ^ a b c d V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.313.
  3. ^ a b c d e V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.310.
  4. ^ V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」pp.309-310.
  5. ^ a b c ジャック・ロッシ著内村剛介監修「ラーゲリ強制収容所註解事典」恵雅堂出版、ISBN 4-87430-023-5、p.35.
  6. ^ ロッシ「ラーゲリ強制収容所註解事典」p.36.
  7. ^ V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.258.
  8. ^ V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」pp.313-314/
  9. ^ a b c d e f g h i j k V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.314.
  10. ^ a b c d V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.315.
  11. ^ V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.321.
  12. ^ a b V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.322.
  13. ^ a b c d e f V.シャラーモフ「極北 コルィマ物語」p.316.
  14. ^ V.Shalamov, Kolyma Tales(translated by John Glad), Penguin Twentieth-Century Classics, ISBN 978-0140186956, 1995, Contents


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