ネオン・デーモン
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| ネオン・デーモン | |
|---|---|
| The Neon Demon | |
| 監督 | ニコラス・ウィンディング・レフン |
| 脚本 |
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| 原案 | ニコラス・ウィンディング・レフン |
| 製作 |
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| 製作総指揮 |
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| 出演者 | |
| 音楽 | クリフ・マルティネス |
| 撮影 | ナターシャ・ブライエ |
| 編集 | マシュー・ニューマン |
| 製作会社 |
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| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 117分[1] |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 製作費 | $7,000,000[2] |
| 興行収入 | $3,400,000[3] |
『ネオン・デーモン』(The Neon Demon)は2016年のフランス・デンマーク・アメリカ合衆国のサイコホラー映画[4]。監督はニコラス・ウィンディング・レフン、主演はエル・ファニング。ロサンゼルスを舞台とし、美貌と若さを兼ね備えた少女が嫉妬が渦巻くファッションモデル業界に飲まれる模様が描かれる。ファニングの他、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー、デズモンド・ハリントン、クリスティーナ・ヘンドリックス、キアヌ・リーブスが共演する。
フランス、デンマーク、アメリカ合衆国の合作である『ネオン・デーモン』はレフンの『ドライヴ』(2011年)と『オンリー・ゴッド』(2013年)と同様、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルム・ドールを争った[5][6]。アメリカ合衆国では2016年6月24日にアマゾン・スタジオとブロード・グリーン・ピクチャーズ配給で劇場公開された。約700万ドルの製作費がかけられたが、興行収入は300万ドル程で終わっている。
ストーリー
16歳の少女ジェシーはモデルになることを夢見てロサンゼルスへ移り住む。家族はおらず、粗末なモーテルに一人で滞在しながらオーディションを受け始める。やがてカメラマンのディーンと出会い、撮影写真が業界関係者の目に留まる。
モデル事務所の面接において、ジェシーは若さと自然な美貌を高く評価され、大手デザイナーのショーへの起用が決定する。ベテランモデルのジジやサラは彼女の存在に強い嫉妬を抱くが、業界は露骨にジェシーを“次世代の象徴”として扱う。化粧も整形もほとんど必要としない彼女の美しさは「本物」とみなされ、作られた美を持つモデルたちとの差を際立たせる。
当初は純粋で不安を抱えていたジェシーだったが、賞賛を浴びるうちに次第に自信と傲慢さを帯びるようになる。ある写真撮影中、鏡張りの部屋と赤い三角形の光に包まれた幻想的な演出の中で、彼女は自分自身の美に陶酔し、それを自覚的に武器として扱う決意を固める。彼女はサラに対し「私には何か特別なものがある」と語り、自らが頂点に立つ存在であると宣言する。
ジェシーはデザイナーのショーで圧倒的な存在感を示し、他のモデルたちを押しのけて成功を確実なものにする。ディーンは業界の危険性を警告するが、ジェシーは聞き入れない。
やがてジジ、サラ、そして遺体安置所で働くメイク担当のルビーは、ジェシーを排除する決意を固める。ルビーの部屋に呼び出されたジェシーは、彼女たちに襲われ、溺死させられる。三人はその美を自らのものにしようとし、ジェシーの遺体を解体し食べるという凄惨な行為に及ぶ。
その後、ジジとサラは新たなオーディションに臨む。サラは自信に満ちた様子を見せるが、ジジは突然体調を崩す。体内に取り込んだジェシーの眼球を吐き出し、「これは自分の一部にならない」と拒絶する。そして絶望の末、自ら命を絶つ。
サラは吐き出された眼球を拾い、それを飲み込む。ルビーはジジの遺体を前に恍惚とした表情を浮かべる。物語は、美が消費され、奪われ、再び循環していく残酷な構造を示唆して幕を閉じる。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- ジェシー - エル・ファニング(潘めぐみ)
- ディーン - カール・グルスマン(バトリ勝悟)
- ルビー - ジェナ・マローン(永木貴依子)
- ジジ - ベラ・ヒースコート(藤田奈央)
- サラ - アビー・リー(森なな子)
- ジャック - デズモンド・ハリントン(さかき孝輔)
- ロバータ・ホフマン - クリスティーナ・ヘンドリックス(岡本麻弥)
- ハンク - キアヌ・リーブス(楠大典)
- ロバート・サルノ - アレッサンドロ・ニヴォラ〈クレジットなし〉
- マイキー - チャールズ・ベイカー
- キャスティング・ディレクター - ジェイミー・クレイトン
- ロバータ・ホフマンのアシスタント - ジョディ・ターナー=スミス
- ロバート・サルノのアシスタント - ハウダ・シュレタ
- 日本語吹替版その他出演:北田理道、東内マリ子、逢沢ゆりか、斎藤寛仁
- 日本語吹替版制作スタッフ 演出:宇出喜美、翻訳:鈴木織絵、制作:ブロードメディア・スタジオ
製作
2014年11月3日、レフンの製作会社であるスペース・ロケット・ネーションは共同融資者であるゴーモン社とワイルド・バンチと共にレフンの次回作『The Neon Demon』を2015年初頭にロサンゼルスで撮影予定であることを発表した[7]。
キャスティング
2015年1月6日、エル・ファニングが主演のモデル役で映画に加わった[8]。1月29日、アビー・リー・カーショウがサラ役でキャストに加わった[9]。2月5日、キアヌ・リーブス、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコートの出演が報じられた[10]。3月17日、カール・グルスマンの出演が報じられた[11]。さらに3月30日、デズモンド・ハリントンが加わった[12]。
撮影
主要撮影は2015年3月30日にロサンゼルスで始まった[13][14]。
音楽
音楽には『ドライヴ』でもレフンとコラボレーションしたクリフ・マルティネスが起用されており、彼は『ネオン・デーモン』がそれと類似したスタイルであり、音楽も同様な「疎らな電子音」が求められていると述べた[15]。彼はインタビューで「映画の前半は『哀愁の花びら』風のメロドラマ、後半はまるで『悪魔のいけにえ』だ」と語った[15]。サウンドトラックは70年代と80年代のエレクトロニックミュージックを強く彷彿とさせるものとなっている[16][17][18]。
サウンドトラックは2016年6月24日にデジタル盤、7月8日にミラン・レコーズよりバイナル盤が発売された[19]。シーアは映画のためにオリジナル曲「Waving Goodbye」を書き下ろした[20]。2016年5月24日、マルティネスは『ネオン・デーモン』のサウンドトラックによりカンヌ・サウンドトラック賞を獲得した[21]。
公開
2015年11月、アマゾン・スタジオが[22]ブロード・グリーン・ピクチャーズをパートナーとしてアメリカ合衆国での配給権を獲得した[23]。フランスではザ・ジョーカーズが配給権を獲得した[22]。デンマークではスキャンボックス・エンターテインメントが配給権を獲得した[24]。
ワールド・プレミアは2016年5月20日に第69回カンヌ国際映画祭で行われた[5][6][25]。フランスでは2016年6月8日[26]、デンマークでは6月9日[24]、アメリカ合衆国では6月24日に封切られた[27][28][29]。
評価
批評家からの反応は賛否両論であった。カンヌ国際映画祭での上映の際はレフンの前作『オンリー・ゴッド』と同様、ブーイングとスタンディングオベーションが入り混じった反応であった[30][31]。レビュー・アグリゲーター・サイトのRotten Tomatoesでは214件のレビューで支持率は58%、平均点は6/10となり、「『ネオン・デーモン』は魅力的だが、ニコラス・ウィンディング・レフンの自信ありげな眼は未開発のプロットや薄いキャラクターを補うことができていない」とまとめられた[32]。Metacriticでは45件のレビューで加重平均値は51/100となった[33]。
フランスの映画誌『カイエ・デュ・シネマ』では2016年の映画で3位に選ばれた[34]。
出典
- ^ “The Neon Demon (18)”. British Board of Film Classification (2016年6月6日). 2016年6月6日閲覧。
- ^ Leigh, Danny (2016年5月12日). “'Movie blood tastes so good' – on The Neon Demon set with Nicolas Winding Refn”. The Guardian. 2016年5月16日閲覧。
- ^ “The Neon Demon”. Box Office Mojo. 2016年12月6日閲覧。
- ^ Tallerico, Brian. “A Horror Film About Beauty: Nicolas Winding Refn & Elle Fanning on "The Neon Demon" - Interviews - Roger Ebert”. 2017年4月6日閲覧。
- ^ a b “2016 Cannes Film Festival Announces Lineup”. IndieWire. 2016年4月14日閲覧。
- ^ a b “Cannes 2016: Film Festival Unveils Official Selection Lineup”. Variety. 2016年4月14日閲覧。
- ^ “Nordisk Film & TV Fond :: Nicolas Winding Refn Readies Danish/French Horror Tale”. 2015年1月20日閲覧。
- ^ Sneider, Jeff (2015年1月6日). “Elle Fanning to Star in Nicolas Winding Refn's Horror Movie 'Neon Demon' (Exclusive)”. thewrap.com 2015年2月6日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2015年1月29日). “Nicolas Winding Refn Sets Abbey Lee To Star In 'Neon Demon'”. deadline.com 2015年2月6日閲覧。
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- ^ Kroll, Justin (2015年3月17日). “Karl Glusman Signs With WME; Joins Nic Refn's 'The Neon Demon'”. variety.com 2015年3月31日閲覧。
- ^ McNary, Dave (2015年3月30日). “Desmond Harrington Joins Elle Fanning in 'Neon Demon'”. variety.com 2015年3月31日閲覧。
- ^ “On the Set for 3/30/15: Brad Pitt, Christian Bale & Ryan Gosling Start on 'The Big Short', Julianne Moore Wraps 'Maggie's Plan' & More”. ssninsider.com. (2015年3月30日) 2015年3月31日閲覧。
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- ^ “Nicolas Winding Refn, Vinyl Curator”. The New York Times (2015年5月20日). 2017年4月6日閲覧。
- ^ Martinez, Cliff (2016年6月23日). “Nicolas Winding Refn And Cliff Martinez Talk THE NEON DEMON”. 2017年4月6日閲覧。
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- ^ Hayes, Britt (2016年4月10日). “'The Neon Demon' Reveals New Image and Fantastic Posters From Nicolas Winding Refn's Latest”. ScreenCrush.com. 2016年5月4日閲覧。
- ^ Staff, Variety (2016年4月14日). “'Neon Demon' Trailer: First Look at Nicolas Winding Refn’s Horror Film”. Variety. 2016年4月18日閲覧。
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- ^ Nordine, Michael. “'The Neon Demon' First Reactions: Walkouts, Yelling at the Screen and a Five-Star Review in Cannes”. Indiewire. 2016年5月21日閲覧。
- ^ Barkan, Jonathan (2016年5月19日). “'The Neon Demon' Was Booed at Cannes”. Bloody-Disgusting.com. 2016年5月19日閲覧。
- ^ “The Neon Demon (2016)”. Rotten Tomatoes. 2016年7月13日閲覧。
- ^ “The Neon Demon reviews”. Metacritic. 2016年7月7日閲覧。
- ^ “Cahiers du cinéma’s Top 10 Films of 2016 Includes ‘Toni Erdmann,’ ‘Elle,’ and ‘The Neon Demon’”. The Film Stage (2016年11月29日). 2016年11月30日閲覧。
外部リンク
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