逮捕術
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/17 05:58 UTC 版)
逮捕術(たいほじゅつ)は、近現代の日本の警察官、皇宮護衛官、海上保安官、麻薬取締官、自衛隊警務官などの司法警察職員、または入国警備官などの司法警察職員に準じた職務を行う公務員が、被疑者や現行犯人などを制圧・逮捕・拘束・連行するための術技のことである[注釈 2]。また、職務を行う者の受傷事故を防ぐための護身術としての意義もある[2]。
注釈
- ^ 全国警備業協会発行のテキスト類(『警備員必携』、『警備員指導教育責任者講習教本Ⅰ 基本編』等)の護身術の項目は、警察の逮捕術教範とほぼ同じ記述になっている。
- ^ なお、入国警備官が不法入国者やオーバーステイ者などの身柄を拘束することは刑事訴訟法上の逮捕ではないので「収捕」の語を用いる。
- ^ 川路大警視訓示 「武術について私の所見を述べて置く。諸君は学問だけでなく、武術の方でも選抜された人々である。武術を知らぬ警察官ほど物足りないものはあるまい。何となれば、有事の際に一人前以上の腕力があって凶徒を制圧し得てこそ国民信頼の警察官である。その力の足りない人は何をおいても武術を錬ることが肝心じや、私も若い時から武術をやっているが、警察武術というものを打建てねばならぬと考えている。警察官は兇賊を相手としてもそれを傷つけることなく取押えることが上乗である。兇賊の暴力を巧みに避けて倒す、縛るという武術が必要と思う」[6]
- ^ 警察以外の組織でもこれに準じた基準が設けられている。
- ^ 武道用具メーカーのカタログに記載がある。同種の物はアメリカにもあり、ゴムやプラスチック製で、一目で真正銃否かの判別がつくよう全体が赤や青で塗られ「red gun」「blue―」という。
- ^ 例えば『入国警備官逮捕術教本』には拳銃を突きつけられた際に銃口を避けて離脱する技が記載されている。
- ^ 例:クラヴ・マガやクボタンなど。
出典
- ^ a b 『月刊空手道』「自衛隊「逮捕術」を学ぶ!!」参照
- ^ 『改訂 術科必携』、『入国警備官逮捕術教本』など。
- ^ 小佐野(2003):150ページ
- ^ 小佐野(2003):148ページ
- ^ 小佐野(2003):146ページ
- ^ 『警視庁武道九十年史』18頁、警視庁警務部教養課
- ^ a b 『警視庁武道九十年史』404頁、警視庁警務部教養課
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):7ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):5ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):53ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):52-53ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):51ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):50-51ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):59ページ
- ^ 警察大学校術科教養部(1997):62-63ページ
- ^ http://www.npa.go.jp/kougu/pdf2/h23panfu.pdf (PDF) 皇宮警察本部・皇宮護衛官採用案内パンフレット-関連する記述あり。
- ^ “'KARATE' COPS Gardaí to be trained in ancient non-lethal combat technique first used by Japanese police” (英語). サンデーワールド. (2022年9月13日) 2022年9月19日閲覧。
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