MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/20 12:19 UTC 版)
MAXI J1910-057 Swift J1910.2-0546 |
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星座 | わし座[1] |
等級 (R) | 15.9等級[1] |
分類 | X線新星[1] |
天文学上の意義 | |
意義 | 軟X線が強いX線新星[1] |
位置 元期:J2000.0 |
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赤経 (RA, α) | 19h 10m 22.80s[1] |
赤緯 (Dec, δ) | -05° 47′ 55.9″[1] |
発見 | |
発見日 | 2012年5月31日 22時36分28秒(UTC)[1] |
発見者 | ![]() ![]() |
発見方法 | 自動検出 |
X線強度 | |
日付 | 2012年5月31日 |
2-4eV | 45±7ミリクラブ[3] |
4-10eV | 38±7ミリクラブ[3] |
10-20eV | 68±28ミリクラブ[3] |
15-50eV | 40ミリクラブ[2] |
別名称 | |
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MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546は、2012年5月31日22時36分28秒(UTC)にわし座の方向に出現したX線新星である[1]。
MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546は、国際宇宙ステーションの実験棟きぼうに設置されている全天X線監視装置「MAXI」と、NASAのガンマ線バースト観測衛星「スウィフト」によってほぼ同時に発見された。この新星の検出の速報が、MAXI独自の新星速報システムから直接関係者に配信される電子メールの方が、国際天文電報に通報するより早かったため、名前はMAXIとスウィフトの連名となった。MAXIが発見したX線新星では8番目の発見となる。正確な座標はスウィフトと地上の望遠鏡観測から、明るさはパロマ・トランジェント観測装置によって観測された[1]。
この新星のX線放射は、低エネルギーのX線領域で強いという特徴がある。発見以来像光しており、6月5日現在、低エネルギーのX線である2keVから4keV(一部軟X線に分類される事もある)の領域では、かに星雲の70%の強度を有している。ところが、高エネルギーのX線である10keVから20keV(一部硬X線に分類される事もある)の領域では、かに星雲の2%ほどしかない。また、2keVから4keVの領域は明瞭に像光している事が分かる。このように、低エネルギーに集中するX線を放出は珍しく、電波、赤外線、可視光と言った、さまざまな波長での観測が行われている。また、低エネルギー帯で長期にX線を監視できるのは、現在MAXIしかない。このため、MAXIの観測データは貴重であり[5]、世界の天文学者からの注目を集めている[1]。
スウィフトの観測では、この位置では29日には観測されず、15keVから50keVのX線領域で、30日に25ミリクラブ、31日に40ミリクラブのX線強度が観測された[2]。31日のX線強度は、2keVから4keVで45±7ミリクラブ、4keVから10keVで38±7ミリクラブ、10keVから20keVで68±28ミリクラブである[3](1ミリクラブは2.4×10-14W/m2)。
この新星の天体は、中性子星かブラックホールであるかは判明していない[1]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m MAXI サイエンスニュース No.041 JAXA
- ^ a b c Swift reports the discovery of the galactic transient Swift J1910.2-0546 The Astronomer's Telegram
- ^ a b c d MAXI/GSC detection of a new X-ray transient MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546 The Astronomer's Telegram
- ^ a b Swift J1910.2-0546: GROND discovery of a candidate optical/near-IR counterpart The Astronomer's Telegram
- ^ 軟X線が強いX線源を「MAXI」が発見 AstroArts
- MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546のページへのリンク