Real256E (Mirage1)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/03 06:35 UTC 版)
「SiS 315」の記事における「Real256E (Mirage1)」の解説
SiSは2001年9月、インテルPentium 4プラットフォーム向けとしては世界初となるグラフィクス統合チップセットとなるSiS650、および、AMDプラットフォーム向けの統合チップセットSiS740を発表した。これらに統合されるReal256EグラフィックスコアはSiS315がベースとなっている。Real256Eは低価格帯向け統合グラフィックスとしては初めてハードウェアT&L機能を搭載したことを特徴とするが、SiS650、SiS741などでは省略されている。その他、VRAMがシステムメモリと供用となって最大64MBに抑えられており、単体ではデュアルモニターにも対応していない(SiS301Bの追加により可能)。 2003年7月、SiSはReal256EをMirage1グラフィックスコアと改称し、統合チップセットSiS661FXを発表した。この際、SiSは「Mirage1グラフィックスコアは初のDirectX9対応統合グラフィックスである」と説明した。しかしMirage1はSiS315をベースとするReal256Eと同じコアであり、ハードウェア的にはDirectX9どころかDirectX8.1対応の要件すら満たしていない。これはドライバがDirectX9にソフトウェア対応しているという意味に過ぎない為、一般的な意味での「DirectX9対応」とは全く意味が異なる。
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