RS-72とは? わかりやすく解説

RS-72

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/02 08:48 UTC 版)

RS-72ダイムラー・ベンツ・エアロスペース(現エアバス・ディフェンス・アンド・スペース)とボーイング・ロケットダインが共同開発したロケットエンジン。本項ではほぼ同一であるエスタスIIラテン語: Aestus II)も扱う。

概要

ダイムラー・ベンツ・エアロスペースが開発したエスタスの燃焼器とボーイング・ロケットダインが開発したXLR-132の推進剤供給系を組み合わせて開発されたガス発生器サイクルの2液式ロケットエンジンである。燃料としてモノメチルヒドラジン(MMH)、酸化剤として四酸化二窒素(NTO)を採用した。ガス発生器サイクルとなったことで燃焼圧が上がり、ノズルも拡大したことで、推力、比推力ともに向上している。

2000年7月20日から翌年5月3日にかけて、アメリカ航空宇宙局(NASA)のホワイトサンズ試験施設において14回の燃焼試験を行った。

アリアン5能力向上型開発を目指したPerfo-2000計画の第2段エンジンとして開発されていたが、実機に適用されることはなかった。

主要諸元

型式名 エスタスII RS-72
全長 [mm] 2,210 2,286 - 2,769
質量 [kg] 148 143 - 154
燃焼サイクル ガス発生器サイクル
推進剤 NTO/MMH
推力 [kN] 46 54
比推力 [s] 337.5 338.5 - 340
混合比 2.05 2.05
ノズル膨張比 280 318

関連項目

外部リンク


RS-72

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/18 00:49 UTC 版)

ガス発生器サイクル」の記事における「RS-72」の解説

アリアン5の上段用として開発されたが使用されなかった。

※この「RS-72」の解説は、「ガス発生器サイクル」の解説の一部です。
「RS-72」を含む「ガス発生器サイクル」の記事については、「ガス発生器サイクル」の概要を参照ください。

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