Proven reservesとは? わかりやすく解説

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可採埋蔵量

(Proven reserves から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 23:35 UTC 版)

可採埋蔵量(かさいまいぞうりょう)または経済可採埋蔵量(けいざいかさいまいぞうりょう)は、地下に存在する石油天然ガスなどといった地下資源の埋蔵量のうち、「現在の市場価格で」技術的・経済的に掘り出すことができる埋蔵総量から、既生産分を引いた量のこと。既生産分を含めた量を究極可採埋蔵量または経済総埋蔵量という。価格高騰期には採掘に高いコストがかかる資源もカウントされるようになるため大幅に増大したり、不況などにより価格が大幅に下落するとコストの低い鉱山のみがカウントされるようになり大きく減少するなど、経済的要因で大きく変動してしまう旧式化した指標で、利用する際には注意が必要であり、最近はピーク理論で測られる場合が増えている。また可採埋蔵量を現在の年間生産量で割った可採年数は、前述の経済的理由による可採埋蔵量の変動に加え、経済動向(=需要)に依存する短期的な生産量の増減も関わってくるため、やはり実際の資源枯渇年数とは乖離する可能性も大きい点を考慮する必要がある。


注釈

  1. ^ ローマクラブが1972年に『成長の限界』で警鐘を鳴らした際には、経済可採埋蔵量と原始埋蔵量/究極埋蔵量を取り違えて過剰な反応がなされ、「石油はあと30年で枯渇する」といったショッキングな報道がなされた。

出典

  1. ^ BP Statistical Review of World Energy June 2015 (PDF)”. BP p.l.c. (2015年6月). 2015年11月8日閲覧。
  2. ^ a b Uranium 2014:Resources, Production and Demand (PDF)”. 経済協力開発機構. 2015年11月8日閲覧。
  3. ^ Alicia Valero; Antonio Valero (10 2010). “Physical geonomics: Combining the exergy and Hubbert peak analysis for predicting mineral resources depletion”. Resources, Conservation and Recycling 54 (12): 1074–1083. 
  4. ^ 資源枯渇リスク- レアメタル問題|NIMS レアメタル・レアアース特集”. 国立研究開発法人 物質・材料研究機構. 2015年11月8日閲覧。


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