Packet_Stormとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Packet_Stormの意味・解説 

Packet Storm

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/29 00:29 UTC 版)

Packet Storm
URL http://packetstormsecurity.org/
使用言語 英語
タイプ セキュリティ情報集積サイト
運営者 The Packet Storm Team
設立者 Ken Williams
アレクサ
ランキング
63,397位
営利性 非営利
登録 なし
設立日 1998年
現状 現在運営中

Packet Storm(パケットストーム)は、セキュリティに関する様々な情報の集積サイトである。主に、セキュリティ関連のオープンソースやフリーソフトウェアの総合アーカイブとして機能している。

概要

セキュリティ関連のツール、エクスプロイト、セキュリティアドバイサリ、オンラインマガジン、白書などで構成されるが、主にツールやエクスプロイトといったソフトウェアの集積という面が大きい。最新情報のみならず、過去の情報についても蓄積されており、セキュリティ関連のオープンソースやフリーソフトウェアの総合アーカイブとして機能している。

ここに示されている基本理念は、セキュリティに関する情報が一般に公開されているべきとするフルディスクロージャである。フルディスクロージャこそが、安全なソフトウェア開発を行う上でただ一つの効果的な方法と主張しており、そのためのセキュリティツール類の完全なアーカイブを提供することを目的としている[1]

後述のハーバード大学でのサイトダウン事件が発生する1999年7月時点で、1日あたりの平均アクセス数は40万ヒット、1日あたりのダウンロード量は10GBとされている。

なお、2009年5月現在、Packet Stormのサイトミラーリングを行うには15GBの容量を必要としているという。

歴史

1998年に、ケン・ウィリアムズ (Ken Williams)によってサイトが興される。

同サイトはハーバード大学によってホストされていたが、アダルト関連の情報が含まれているとの情報(ウィリアムズ本人は否定している)が大学に寄せられたことを受け、1999年7月1日にサイトがネットワークから外され、バックアップも破壊されるという事件が発生する。この事件によって、それまでに集積されていた情報は一時的に失われてしまう。しかし、これまでにシステム管理者たちがPacket Stormからダウンロードした情報を集約することで元のサイトを復元しようという試みが、リック・ヴァン・リエル (Rik van Riel)を中心に行われ[2]、有志の協力もあって短期間で復元が行われた。

2002年2月末に、「ブラックハット・セキュリティ・ブリーフィングス (Black Hat Security Briefings)」が米ラスベガスで開催された。ここで、特定ベンダーに依存しないバグ情報集約プロジェクト「インターネットワークド・セキュリティ・インフォメーション・サービス(Internetworked Security Information Service、通称ISIS)」の発足が発表された。ISISはその時点でセキュリティ業界を代表する4つの団体が集まってできたものであるが、Packet Stormもその一つであり、その後、ISISのソフトウェアデータベースの役割を担うものとして活動することとなった。なお、ISISに含まれる他のプロジェクトは、セキュリティ情報サイト「Open Source Vulnerability Database」、改竄追跡サービス「Alldas.de」、脆弱性監視サイト「VulnWatch」である)[3]

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ Packet Storm - about”. 2009年5月28日閲覧。
  2. ^ help save packet storm”. 2009年5月28日閲覧。
  3. ^ 脆弱性情報のデータベース化で専門家集団が結束”. 2009年5月28日閲覧。

関連項目

外部リンク


「Packet Storm」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Packet_Storm」の関連用語

Packet_Stormのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Packet_Stormのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのPacket Storm (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS