非対角長距離秩序
(ODLRO から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/05 03:33 UTC 版)
物理学において、非対角長距離秩序(ひたいかくちょうきょりちつじょ、英: off-diagonal long range order)、またはODLROとはボース=アインシュタイン凝縮(BEC)や超流動等の巨視的な量子現象を示す系が持つ性質の一つ。量子多体系で1粒子密度行列の異なる2点での値、すなわち非対角成分が遠く離れた場合でも消えない状態であるとき、系はODLROを持つという[1]。BECでは熱力学的極限でもゼロとならずに残る、この非対角成分は凝縮体の波動関数と呼ばれる秩序変数の存在を意味する。ODLROの概念は1950年代に物理学者オリバー・ペンローズによって、導入された[2][3]。また、ODLROという名を与えたのは、物理学者楊振寧である[1]。
- 1 非対角長距離秩序とは
- 2 非対角長距離秩序の概要
- 非対角長距離秩序のページへのリンク