Mouserとは? わかりやすく解説

Mouser


マウサー

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/20 15:25 UTC 版)

マウサー(Mouser)
ジャンル
対応機種
開発元
発売元
デザイナー AC
西澤龍一[1]
音楽 AC
西澤龍一[1]
美術 AC
西澤龍一[1]
人数 1 – 2人(交互プレイ)
発売日
  • AC
  • 1983年2月[3]
  • MSX
  • 1984年1月21日[5]
  • PS4,Switch
  • 2024年3月14日[6]
対象年齢
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マウサー(Mouser)は、ユニバーサルプレイランドが1983年2月に発売した業務用ビデオゲーム[3][12]。ネコのニャン太を操作して、ネズミたちに誘拐された花嫁のマリヤの救出を目指すアクションゲームである[6]

タイトル名の『マウサー』はネズミ取りが上手なネコという意味である[13][14]

ゲーム内容

『マウサー』は固定画面、サイドビュー表示のジャンプアクションゲームである。操作には、レバー[注 1]とジャンプボタンを使用する[3][15][注 2]

このゲームは、主人公のオスネコの「ニャン太」が、ネズミたちの集団「忠助連合軍」にさらわれた花嫁のメスネコ「マリヤ[注 3]」を救出するというストーリー[3][13][14]

プレイヤーは主人公のニャン太を操作して、ステージごとに変化する赤ネズミたち[注 4]の様々な攻撃を避けながら青ネズミを捕らえ、マリヤが捕われているステージの最上階[注 5]まで辿り着くことが各ステージの目的となる[3][5][13]。最上階まで繋がるハシゴは、青ネズミを一定数捕まえると下の階に繋がり、登ることが可能になる[5][13]

ステージに設置された魚はボーナスキャラクターで、獲得したときの魚の色によって点数が変化する[14][16][注 6]

ネズミからの攻撃および、ステージ上に設置された青い扉から出現する犬のワン公[注 6]にニャン太が触れるとミスとなる[13][14][16]。また、ステージの高所からニャン太が転落してもミスとなり[16]、同じ場所に一定時間留まり続けていると飛行機が落下してきてミスとなる[13][16][注 6]

『マウサー』は全4ステージ構成で1周クリアすると1面パターンに戻るが[13][16][注 6]、2周目以降からは空中から飛んでニャン太を襲う「デビルマウス」が出現する[13][注 6]

本作のゲーム中のBGMは「Turkey in the Straw」が使われている[1][注 7]

移植作品

MSX版(マウザー)

1984年1月21日にソニーが本作のMSX版を発売した[5]。MSX版の日本語表記はアーケード版とは異なり、『マウ[5][2]』となっている。

MSX版はソニーとの業務提携により、ユニバーサルプレイランドが開発を行い供給された[2]

HiTBiTレーベル立ち上がり初期の作品であり、タイトル画面ではHiTBiTロゴが表示の大半を占め、本来のタイトル名はゲーム中のデフォルトフォントで表示されている。

PlayStation 4/Nintendo Switch版 (アーケードアーカイブス)

2024年3月14日にハムスターより『アーケードアーカイブス』の1作品として、PlayStation 4版とNintendo Switch版が配信を開始した[6]

アーケード版の移植であり[6]、当移植版の独自機能として周回数の表示の設定が可能となっている[19]

開発経緯

アーケード版『マウサー』の開発は、ユニバーサルプレイランド自身によるものである[1]

ウェブサイト『Hardcore Gaming 101』に掲載された2015年の西澤龍一[注 8]のインタビューによると、『マウサー』は任天堂の『ドンキーコング』のプログラムをベースに2人で開発されたもので、西澤はメインプログラム以外の全ての役割(ゲームデザイン、グラフィック、サウンド)を担当したという[1][21][22][注 9]。また、テーカンを退社した西澤がユニバーサルプレイランド入社後に初めて担当したタイトルがこの『マウサー』であるとも述べている[1][24]

『マウサー』開発当時、ユニバーサルプレイランドは開発部門を立ち上げたばかりで、技術スタッフは西澤を含めて2人しかいなかった[1]。当時のユニバーサルプレイランドにはゲーム開発のノウハウがなく、会社からは『ドンキーコング』の単なるキャラ変えで充分との意見もあったという[1]。最終的には『ドンキーコング』のROMを解析しながらゲームの作り方を学び、試行錯誤を繰り返した結果、本作が完成したと西澤は述べている[1][21][22]

脚注

注釈

  1. ^ 『マウサー』で使用するレバーの種類に関して、『ゲームマシン』紙の紹介記事では8方向レバー[3]と記載、Webサイト『Museum of the Game』および『アーケードアーカイブス』版のマニュアルには4方向レバー[15][16]と記載されている。
  2. ^ MSX版はジョイスティック、あるいはキーボードで操作する[17]
  3. ^ アーケード版の表記[3][13]。また、MSX版のパッケージ裏においてもアーケード版と同様に花嫁の名前を「マリヤ」としているが[17]、一方で『MSXマガジン』1984年1月号のMSX版『マウザー』紹介記事においては「ミーコ」という名前で紹介している[5]
  4. ^ MSX版では水色ネズミ[5]
  5. ^ アーケード版は7階[3][13]、MSX版は5階[5]
  6. ^ a b c d e アーケード版『マウサー』に関する特徴。
  7. ^ 本作の開発を担当した西澤龍一が最初に着手したのは、サウンドプログラムだったとインタビューで述べている[1][18]
  8. ^ 西澤龍一はゲーム開発会社「ウエストン」の創設者で、UPL開発の『忍者くん 魔城の冒険』やウエストン開発の『ワンダーボーイ』シリーズの開発者としても知られている[1][20]
  9. ^ 『マウサー』のキャラクターROM内のテキストデータには、BUCHA(西澤龍一)とMICHIの2人の名前が記録されている[23]。「BUCHA」は西澤の学生時代のあだ名であるとインタビューで述べている[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n Kurt Kalata, Ryuichi Nisizawa, Hanenashi Error (2015年11月17日). “Ryuichi Nishizawa (UPL – Interview)” (英語). Hardcore Gaming 101. 2021年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月13日閲覧。
  2. ^ a b c 「ゲーム機のユニバーサル社、ソニーにMSXパソコン用ソフトを供給。」『日経産業新聞』1983年11月11日、1面。
  3. ^ a b c d e f g h i 五パターンの階層場面で 猫がネズミ捕り ユニプレからTV「マウサー」」『ゲームマシン』第209号(アミューズメント通信社)1983年4月1日、23頁。オリジナルの2019年12月1日時点におけるアーカイブ。
  4. ^ COSMOS (1983年). “Mouser - Flyer Fever(当時の北米版のチラシ)” (英語). Flyer Fever. 2021年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 「マウザー(面白ソフトが続々と登場してきたゾ! MSXソフトレビュー)」『MSXマガジン』1984年1月号、アスキー、1983年12月8日、64-65頁。 
  6. ^ a b c d “【アケアカ】『マウサー』が3月14日配信。あらゆる手段で妨害してくるネズミから花嫁を救うアクションゲーム”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage Inc. 2024年3月13日. 2024年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月13日閲覧.
  7. ^ “アーケードアーカイブス|株式会社ハムスター(『アーケードアーカイブス マウサー』 PlayStation 4版 公式サイト)”. ハムスター. 2024年3月14日. 2024年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月14日閲覧.
  8. ^ “アーケードアーカイブス|株式会社ハムスター(『アーケードアーカイブス マウサー』 Nintendo Switch版 公式サイト)”. ハムスター. 2024年3月14日. 2024年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月14日閲覧.
  9. ^ “Arcade Archives|HAMSTER Corporation(『Arcade Archives Mouser』 Playstation 4版 北米向け公式サイト)”. ハムスター. 14 March 2024. 2024年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月30日閲覧.
  10. ^ “Arcade Archives|HAMSTER Corporation(『Arcade Archives Mouser』 Nintendo Switch版 北米向け公式サイト)”. ハムスター. 14 March 2024. 2024年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月30日閲覧.
  11. ^ “Arcade Archives|HAMSTER Corporation(『Arcade Archives Mouser』 Playstation 4版 欧州向け公式サイト)”. ハムスター. 14 March 2024. 2024年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年4月7日閲覧.
  12. ^ “マウサー(メディア芸術データベース)”. メディア芸術データベース. 国立アートリサーチセンター. 2024年3月10日閲覧.
  13. ^ a b c d e f g h i j 「マウサー(NEWゲーム紹介)」『AMUSEMENT LIFE』第4号、アミューズメントライフ、1983年4月10日、10-11頁。 
  14. ^ a b c d ユニバーサルプレイランド (1983年). “Mouser - Flyer Fever(当時の日本版のチラシ)” (英語). Flyer Fever. 2021年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月12日閲覧。
  15. ^ a b “Mouser - Videogame by UPL|Museum of the Game”. Museum of the Game. WebMagic Ventures LLC. 2024年3月10日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月10日閲覧.
  16. ^ a b c d e f ででお; みさいル小野 (2024年3月13日). 【タンクバタリアン / マウサー】俺たちのアケアカ【ファミ通】(Nintendo Switch版『アーケードアーカイブス マウサー』のマニュアル). ファミ通TUBE(KADOKAWA Game Linkage Inc.). 該当時間: 56:30 – 1:04:21. 2024年3月15日閲覧.
  17. ^ a b 『HOME COMPUTER GAME CARTRIDGE HBS-G007C MSX MOUSER(マウザー)』パッケージ裏面、ソニー(HiT BiTレーベル)
  18. ^ 西澤龍一 (2018年8月24日). “【第5回リレーブログクリエーター編】”ワンダーボーイ”西澤龍一様”. レトロPC・ゲーム専門店BEEP. 三月うさぎの森. 2018年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月16日閲覧。
  19. ^ ででお; みさいル小野 (2024年3月13日). 【タンクバタリアン / マウサー】俺たちのアケアカ【ファミ通】. ファミ通TUBE(KADOKAWA Game Linkage Inc.). 該当時間: 55:12 – 55:34. 2024年3月13日閲覧.
  20. ^ 西澤龍一、TAITAI、伊藤誠之介、実存 (2021年7月5日). “20歳の若さでヒットを飛ばし独立するも、社長業に追われゲーム作りから離れてしまい、「一緒にゲームを作ろう」と志を共にした親友とも決別。ゲーム会社の社長なのに10年近くゲーム制作から逃げていたが、海外ファンからの熱いラブコールに押され、齢57にしてUnityもバリバリ使いこなし現場の第一線に復帰した開発者の話”. 電ファミニコゲーマー. マレ. 2021年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2024年3月15日閲覧.{{cite web2}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ)
  21. ^ a b Ryuichi Nishizawa [@WonderBoyWild] (16 March 2024). “2024年3月16日の投稿(UPLの第一作 1/2)”. X(旧Twitter)より2024年3月16日閲覧.
  22. ^ a b Ryuichi Nishizawa [@WonderBoyWild] (16 March 2024). “2024年3月16日の投稿(UPLの第一作 2/2)”. X(旧Twitter)より2024年3月16日閲覧.
  23. ^ Mouser” (英語). The Cutting Room Floor. 2016年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月13日閲覧。
  24. ^ Ryuichi Nishizawa [@WonderBoyWild] (16 March 2024). “2024年3月16日の投稿(『マウサー』は最初に)”. X(旧Twitter)より2024年3月16日閲覧.

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