LwIPとは? わかりやすく解説

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lwIP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 06:21 UTC 版)

lwIP
作者 Adam Dunkels
開発元 lwIP開発者グループ
最新版
2.2.1 / 2025年2月5日 (3日前) (2025-02-05)
リポジトリ
プログラミング
言語
C言語
対応OS 複数
プラットフォーム 組み込みシステム
サポート状況 開発中
種別 インターネット・プロトコル・スイート
ライセンス 修正BSDライセンス
公式サイト savannah.nongnu.org/projects/lwip/
テンプレートを表示

lwIP (lightweight IP)は、幅広く使用されているオープンソースTCP/IPプロトコルスタックの実装であり、組み込みシステム向けに設計されている。 lwIPは、元々はAdam DunkelsによってSwedish Institute of Computer Scienceにおいて開発されていた。 現在は、世界中の開発者のネットワークによって開発されメンテナンスされている。

lwIPは、多くの組み込みシステムのメーカーで使われている。 アルテラ (Nios IIオペレーティングシステムにおいて)、アナログ・デバイセズ (Blackfin DSPチップのために)、[1]ザイリンクス[2]ハネウェル (FAA認証を受けた航空システムに使用しているものがある)、フリースケール・セミコンダクタ(自動車向けマイクロコントローラー用のイーサネットストリーミングSW)などがその例である。

lwIPの実装の目的は、フルスケールのTCPにおいてもリソースの使用を削減すると言うことにある。[3] これによりlwIPは、数十キロバイトの自由に使えるRAMと約40キロバイトのプログラム用のROMを持った組み込みシステムに適しているようになった。

lwIPは、ReactOSGenodeのネットワークスタックとして利用されており、MINIXGNU Hurdにおいてネットワークサーバーの実装にも利用できる。

lwIPの機能

インターネット層

  • IP (Internet Protocol) 複数のネットワークインターフェイス間のパケットフォワーディング英語版を含む
  • ICMP (Internet Control Message Protocol) ネットワークのメンテナンスとデバッグ用
  • IGMP (Internet Group Management Protocol) マルチキャストトラフィックの管理用

トランスポート層

  • UDP (User Datagram Protocol) 実験的なUDP-Lite拡張を含む
  • TCP (Transmission Control Protocol) 輻輳制御、RTT予測、ファストリカバリ/高速再送に対応

アプリケーション層

  • DNS (Domain Name System)
  • SNMP (Simple Network Management Protocol)
  • DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)

リンク層

  • PPP (Point-to-Point Protocol)
  • ARP (Address Resolution Protocol) イーサネット用

その他

関連項目

参考文献

外部リンク




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