コーン–シャム方程式とは? わかりやすく解説

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コーン–シャム方程式

(Kohn–Sham equations から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/11 02:04 UTC 版)

コーン–シャム方程式(コーン–シャムほうていしき、英語: Kohn–Sham equation)とは、量子化学の、特に密度汎関数理論で用いられる、相互作用のある粒子(典型的には電子)からなる任意の既知のと同じ密度を生成する、相互作用のない粒子からなる仮想的な系(コーン–シャム系 (Kohn–Sham system))のシュレーディンガー方程式のことである[1][2]。コーン–シャム方程式は、相互作用のない粒子がその中を動く局所的な有効(仮想)外部ポテンシャルによって定義される。このポテンシャルコーン–シャムポテンシャル (Kohn–Sham potential) と呼ばれ、典型的には vs(r)veff(r) と表される。コーン–シャム系中の粒子は相互作用のないフェルミオンであるため、コーン–シャム波動関数 (Kohn–Sham wavefunction) は方程式


  1. ^ Kohn, Walter; Sham, Lu Jeu (1965). “Self-Consistent Equations Including Exchange and Correlation Effects”. Physical Review 140 (4A): A1133–A1138. Bibcode1965PhRv..140.1133K. doi:10.1103/PhysRev.140.A1133. 
  2. ^ Parr, Robert G.; Yang, Weitao (1994). Density-Functional Theory of Atoms and Molecules. Oxford University Press. ISBN 978-0-19-509276-9  日本語訳は、狩野覚・関元・吉田元二監訳『原子・分子の密度汎関数法』(シュプリンガー・フェアラーク、1996年、978-4431707226 ; 丸善出版、2012年、978-4621062401)。


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