ファット・ラスカル

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ファット・ラスカル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/07/27 17:20 UTC 版)

ヨークのベティーズで販売されるファット・ラスカル

イルクリー（英語版）のベティーズで販売されるファット・ラスカル

ファット・ラスカル（英語: Fat rascal）はイギリス・ヨークシャー地方のケーキの1種。ロックケーキ（英語版）やスコーンに似ている。

日本のテレビアニメ『あらいぐまラスカル』とは関係がない^[1]。

概要

直径12センチメートルほどでの丸型で、2つのドレンチェリーを目、3つのアーモンドを歯に見立てる顔のようなデザインが特徴^[1]。生地にはレーズン、オレンジピールなどのドライフルーツとスパイスが入っている^[2]。

発祥と名前の由来は定かではないが、19世紀中ごろの記録には確認ができる^[1]。その日の終わりに、残ったパンやパイ生地をまとめて、炭（turf）で焼いた「ターフケーキ」（turf cake）が原型だと考えられている^[1][2]。このターフケーキにラードを混ぜていることから「ファット（脂肪）」の名前がきているとも考えられる^[1]。

顔にも見えるデザインのファット・ラスカルは1983年にヨークシャーのティー・ルームベティーズ・アンド・テイラーズ・オブ・ハロゲート（英語版）が販売を開始した^[1][2]。このデザインが人気を呼び、知名度が高まることになった^[2]。2008年には「ファット・ラスカル」をはじめ、「ヨークシャー・ファット・ラスカル」、「リトル・ラスカル」の名称の登録商標を行っている^[1][2]。2017年にはウィットビーのカフェが「ファット・ラスカル」の名称使用禁止を迫られたことがニュースとなった^[1]。

出典

1. ^ ^{a b c d e f g h} マクギネス真美 (2017年12月21日). “No. 63 ファット・ラスカル Fat Rascal”. 英国ニュースダイジェスト. 英国の口福を探して. 2023年4月25日閲覧。
2. ^ ^{a b c d e} YASUDA MARIKO (2015年2月11日). “第26話 Fat rascal ～ファットラスカル～”. あぶそる〜とロンドン. イギリスおかし百科. 2023年4月25日閲覧。

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