電子回路シミュレーション
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 08:04 UTC 版)
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電子回路シミュレーション(でんしかいろシミュレーション、Electronic circuit simulation)とは、電子回路をモデル化し、コンピュータを用いてその動作や特性を計算・確認するシミュレーションのことである。
種類
アナログ回路の物理シミュレーションをおこなうアナログシミュレーションと、デジタル回路の論理シミュレーションに大別される。
どちらも、電子回路(ないし論理回路)を、ネットリスト記述やハードウェア記述言語で記述したものを入力とする。アナログシミュレーションでは、基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則、各の受動素子や能動素子の物理的な特性を記述したパラメータ群に従い、電圧や電流の過渡特性(時間変化)や周波数応答を計算する。ネットリストより詳細に、プリント基板や集積回路の配線の特性までシミュレーションするものもある。
論理シミュレーションでは、電子回路としてというより論理回路としてシミュレーションをおこなう。ただし配線の状態として「Hi-Z(ハイインピーダンス)状態」や「ドンケア(don't care, LとHのどちらでもよいとする)状態」等をサポートするのが一般的である。
アナログシミュレーションに加え、論理的な動作確認もおこなえる「混在シミュレーション」もおこなわれるようになってきている。
フォーマット・ソフトウェア
- ネットリスト
- EDIF
- SPICEフォーマット
- ガーバーフォーマット
- アナログシミュレータ
- SPICE (ソフトウェア)
- SCAT(ソフトウェア)
- ハードウェア記述言語
- 論理シミュレータ
応用
集積回路の製造においては、フォトマスクの作成に莫大な費用が必要なため、その修正をゼロにすることを目標に、論理動作、アナログ動作ともにシミュレーションの段階で徹底的に確認をおこなう。特に論理設計では形式手法も導入されている。
関連項目
電子回路シミュレーションと同じ種類の言葉
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