EMSの欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 06:33 UTC 版)
「Expanded Memory Specification」の記事における「EMSの欠点」の解説
アドレス空間そのものを拡張する訳ではないので、同時に参照可能なアドレス空間の大きさは1Mバイトのままである。 そのためプログラマはページフレームに出現しているページを常に把握してプログラムを開発する必要がある(メモリ管理に手間がかかる)。 仕様としてマルチタスク処理に必要なシステム保護機能(タスク毎に読み出し専用属性やコード実行専用属性つける等)が無かったため、マルチタスクおよび擬似マルチタスクOSの基本メモリ仕様としては不向きだった。 DOS上で1Mバイトを超えるメモリを使用する方法としてはDOSエクステンダ等より低速である。(DOSエクステンダはバンク切り換え処理が不要である) 仮想86EMSは、他のプロテクトモードプログラムと共存するためにはVCPI等の規格に対応する必要がある。
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