朝鮮鉄道900形蒸気機関車とは? わかりやすく解説

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朝鮮鉄道900形蒸気機関車

(Chōsen Railway Class 900 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 21:00 UTC 版)

900形(900けい)は朝鮮鉄道1937年(昭和12年)に導入した貨物用テンダー式蒸気機関車である。


  1. ^ この鉄橋の橋桁自体、汽車製造が納入したものである。
  2. ^ 日本国鉄の蒸気機関車は戦中戦後の混乱期以外は1kgあたり6,000 - 6,500kcal/h、朝鮮総督府鉄道でも同じく5,250kcal/h程度の熱量を基準に設計されており、本形式が前提とする石炭は非常に熱量の少ない褐炭である。
  3. ^ これは鉄道省9600形の2.32 m2に匹敵する。一方、燃料の熱量が少ない割に炭水車容量が小さいのは、これまでタンク式機関車を多用してきた朝鮮鉄道の762 mm 軌間線では随所に給炭水設備があり、こまめに補充できたことによる。
  4. ^ 後台枠が接続点からなだらかに広がる鉄道省制式機とは異なり、この接続部分直後で直角に横に大きく拡げてあり、火室の収まる空間を稼ぎ出している。後台枠は従台車担いばねをも内側に抱えるほどに拡げられている
  5. ^ C1256両形式とほぼ同等のボイラー径である。また煙管長は4,300 mm とC12・56より1 m 以上長い。
  6. ^ D51では第1 - 第3動輪の軸重が軽く第4動輪の軸重が一番重いため牽き出し時に粘着重量が従台車へ逃げてしまうことで深刻な空転リスクを抱え、またC59では従台車そのものの軸重が幹線機関車の動輪並みの軸重となりタイヤ割損のリスクを抱えた
  7. ^ これを設計したのは汽車製造の技師で、本形式が処女作となった髙田隆雄である。髙田は後にD52形の設計にも関与し、C62形などのデルタ式従台車の採用可能性を示唆したと評されている。
    また髙田が関与したD52では本形式と同様に煙室とボイラ胴を前に寄せる手法で軸重配分を是正している。
  8. ^ 当時の汽車製造社長島安次郎の案によるとされる。
  9. ^ 1944年製の913・914は戦時設計が適用されているため、砂箱・蒸気溜めのドームが角型化されるなど全般に工作が簡素化されている。後述の現存機関車(혀기11-13・혀기11-14)はこのグループである。
  10. ^ 1930年の630形の竣工写真・出荷風景の写真では従前の装備であったが、この後1937年までの間に装備されたものと考えられる。なお黄海線の自動連結器はナックルの中央部に切れ込みとピンが装備された、一種の両用連結器であった。
  11. ^ 혀기(カナ転写「ヒョウキ」)は漢字で狭機。関車の略。
  12. ^ 韓国継承機の運用先は水仁線水驪線
  13. ^ 혀기US7は後述の通り台湾総督府鉄道LD507の未送品を再生したもの。
  14. ^ 大韓民国登録文化財418号
  15. ^ 再生品だが新規に製造番号が振られており、元のLD507の1260から혀기US7は1567に改められている。
  16. ^ LDT101・102・104の3両については日本の大手私鉄が購入し日本へ戻されたが、再生プランの不調のため結局解体処分となっている。


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