朝鮮鉄道660形蒸気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/28 01:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動660形は、朝鮮鉄道が黄海線用に製作したテンダー式蒸気機関車である。
朝鮮鉄道660形蒸気機関車 | |
---|---|
![]()
660形662号竣工写真
|
|
基本情報 | |
運用者 | 朝鮮鉄道→朝鮮総督府鉄道→韓国鉄道庁・朝鮮民主主義人民共和国鉄道省 |
製造所 | 汽車製造、日本車輌製造 |
製造数 | 6両? |
主要諸元 | |
軸配置 | 1C1 |
軌間 | 762mm(特殊狭軌) |
全長 | 13,342mm |
全幅 | 2,300mm |
全高 | 3,000mm |
動輪径 | 1,100 mm |
シリンダ数 | 単式2気筒 |
シリンダ (直径×行程) |
340 mm × 400 mm |
弁装置 | ワルシャート式 |
燃料 | 石炭 |
制動装置 | 自動空気ブレーキ |
最高運転速度 | 70 km/h以上 |
引張力 | 30.21 kN (6,790 lbf) |
概要
礼成江鉄橋が1932年に竣工したことにより朝鉄にとり黄海線の重要性は急に増したが、即時の改軌は不可能なため従来の762mm軌間のまま輸送力増強が図られた。
1935年までに従来の軽便鉄道の枠を超える、京城-海州[1]間の急行列車の運行が可能かどうかの調査がなされた。 1935年内に既存形式である630形(動輪径940mm)により70km/hでの運行が問題ないことが確かめられた。[2]
試験結果を受け製作されたのが本形式で、動輪直径は1,100mmに拡大され[3]、黄海道を70km/hで快走する急行列車を牽引した。
660形は6両は製作され、1937年末までに汽車製造にて4両(機番660-663、製造番号1490-1492)、日車にて2両(機番664-665)が製造された。
戦時中
戦時中の1944年4月1日付で黄海線が朝鮮総督府に買収され、本形式も朝鮮総督府鉄道の車両となる。
戦後
戦後の朝鮮半島分断により、本形式も南北に分断されそれぞれ韓国と北朝鮮それぞれの国鉄に引き継がれた。 現存する車両はない。
参考文献
![]() |
出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2019年9月)
|
- 交友社「SL No.4 汽車会社蒸気機関車製造史」1972年
脚注
関連項目
|
|
- 朝鮮鉄道660形蒸気機関車のページへのリンク