C-121 (航空機)
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C-121 コンステレーション
C-121 Constellation
ゴールデン・ゲート・ブリッジ付近を飛行する軍事航空輸送サービスのC-121Gスーパーコンステレーション。
- 用途:人員輸送・貨物輸送
- 分類:輸送機
- 製造者:
ロッキード社 - 運用者
- 初飛行:1947年3月14日
- 生産数:332機
- 生産開始:1947年
- 運用開始:1948年11月12日
- 退役:1968年(C-121A)
- 運用状況:軍務を退役した2機が民間の保存団体によって運用中
- 原型機:
- L-749 コンステレーション(C-121A)
- L-1049 スーパーコンステレーション(C-121C)
- 派生型:
- ロッキード EC-121 ウォーニングスター
- L-1249 スーパーコンステレーション(R7V-2/YC-121F)
C-121は、アメリカ合衆国の航空機メーカーであるロッキード社が開発・製造していた軍用輸送機である。民間機のL-749 コンステレーション(C-121A)またはL-1049 スーパーコンステレーション(C-121C)を原型とする。愛称は民間機と同様に「コンステレーション(英: Constellation、C-121A)」または「スーパーコンステレーション(英: Super Constellation、C-121C)」である。アメリカ空軍およびアメリカ海軍向けに、さまざまな用途で使用され、合計332機が製造された。早期警戒機型EC-121も多数製造された。C-121はその後、1993年まで小規模な民間航空会社でも運用されていた。
設計・開発
ロッキード社がコンステレーション旅客機の軍用機型を初めて開発しようとした試みは失敗に終わった。これは主に、機体に搭載されていたライト R-3350エンジンに問題があったためである。第二次世界大戦後、製造された少数のC-69型軍用コンステレーションは、ロッキード社によって改修され、戦後の航空業界でL-049型として使用されることになった。
1947年、ロッキード社はより経済的なコンステレーション L-749を発表した。燃料容量が増加し、R-3350エンジンのより経済的なバージョンが搭載されていた。しかし、ロッキード社はその年に1,200人の従業員を失い、1948年までにL-749型の生産はほぼ停止状態となった。その頃、アメリカ空軍はロッキード社とL-749A型10機(C-121A)の契約を結んだ。アメリカ海軍もL-749A型の早期警戒機型2機(PO-1W、後のWV-1)を発注していた。生産ラインから最初に出荷されたL-749A型はアメリカ軍向けであった。
C-121Aは、貨物を扱うために強化された床と大きな後部積載ドアを備えている点を除けば、L-749型とほぼ同じであった。当初は貨物輸送用に設計されたが、通常は44席の旅客輸送用内装が施された。また、この航空機は5名の乗員と4名の交代要員が待機していた。すべてのC-121Aは、軍事航空輸送サービス(MATS)の大西洋支部に配属された。この航空機は後にベルリン空輸作戦で使用された。ドワイト・D・アイゼンハワー大統領とダグラス・マッカーサー陸軍元帥はともにC-121AをVIP専用機として使用した。1950年には、6機のC-121A コンステレーションがVIP輸送機に改修され、VC-121Aに改称された。最後のC-121Aは1968年に退役した。
1950年8月、アメリカ海軍はロッキード社のL-1049B スーパーコンステレーションの延長型旅客/貨物兼用機を11機発注した(すでにWV-2早期警戒機開発母機として発注済み)。当初R7Oと命名されたこれらの機体は、R7Oのほうが製造が容易であったため、WV-2よりも先に納入された。R7O(後のR7V-1)は、 1952年に初飛行した。R7V-1は、97 - 107名の旅客輸送機または貨物輸送機に2時間で迅速に転換することができた。アメリカ海軍は、海外飛行で救命いかだを積載するスペースを確保するために、座席数を減らすことにした。また、医療搬送飛行用に73台の担架も使用できた。R7V-1は、アメリカ海軍最古の輸送飛行隊であるVR-1、VR-7、VR-8の各飛行隊で大西洋と太平洋上空で運用された。2機の改修されたR7V-1が、試験と観測を同時に実施しながら南極への補給任務に使用された。1機は1970年に着陸時に墜落し、現在もその場所に残っている。もう1機は、1971年に退役した。1962年、アメリカ海軍で使用されていた50機のR7V-1のうち32機がアメリカ空軍に移管され、C-121Gに改称された。アメリカ海軍で使用されていた残りの18機はC-121Jに改称された。C-121Jのうちの1機は後にブルーエンジェルスで使用され、1971年にロッキード C-130 ハーキュリーズに置き換えられた。
アメリカ空軍も1951年にL-1049F スーパーコンステレーションを33機発注し、C-121Cと命名した。アメリカ海軍の同型機とは異なり、C-121Cは丸い窓ではなく四角いキャビン窓を備えていた。それ以外は、C-121Cはアメリカ海軍のR7V-1に似ていた。C-121Cは必要に応じてターボプロップエンジンに対応できるよう構造が強化されていた。C-121Cのその他の特徴としては、補助動力装置およびターボコンパウンドR-3350エンジンを備え、乗客75名、完全装備の兵士72名または担架47台などを運搬できる能力があった。座席は貨物用として必要な場合は機体の床下に収納できた。C-121Cの初飛行は1955年であった。納入は1955年8月に始まり、機体はMATS大西洋部門に割り当てられた。これらの航空機は後に空軍州兵(ANG)で使用され、1973年に退役した。その後、4機はVC-121C VIP専用機に、6機はEC-121S テレビ・ラジオ放送中継システムに、2機はEC-121C マイクロ波空中無線通信(MARCOM)システムに、そして1機はDC-121C観測機に改修された。
一部のC-121とR7V-1はアメリカ空軍とアメリカ海軍での軍務を終えた後、民間の運航会社によって貨物機として使用された。最後の運航会社は、デビスモンサン空軍基地から余剰の軍用コンステレーションを購入し、マイアミまでの航路で運航していたドミニカ共和国の小規模貨物航空会社であった。連邦航空局(FAA)が安全上の懸念からこれらの運航会社によるアメリカへの飛行を禁止したため、1993年に運航を停止することになった。元C-121Cのうち1機は現在オーストラリア歴史航空機修復協会で飛行しており、もう1機はスイスのスーパーコンステレーション・フライヤーズ協会で2016年まで飛行していた[1][2]。スイスの機体は2023年4月に売りに出された[3]。
各型
アメリカ空軍
- C-121A
- 民間用L-749 コンステレーションをベースにした初期型。9機製造。
- VC-121A
- VIP専用に改修されたC-121A輸送機。6機。元々はPC-121Aと命名されていた。
- VC-121B
- VC-121Aに似ているが、貨物ドアが小型の乗客用ドアに置き換えられている。1機のみ製造。
- C-121C
- L-1049 スーパーコンステレーションをベースにした初期型。33機製造。
- VC-121C
- C-121C輸送機のVIP仕様への改修機。4機。
- VC-121E
- アメリカ海軍がR7V-1として発注したが、納入前に改修され、アメリカ空軍の大統領専用機となった。
- YC-121F
- プラット・アンド・ホイットニー T34 ターボプロップエンジンを搭載した元アメリカ海軍のR7V-2がアメリカ空軍に移管された。ロッキード社によりL-1249Aと命名された[4]。2機。
- C-121G
- アメリカ海軍からアメリカ空軍に移管された32機のR7V-1輸送機の変更された名称。
- TC-121G
- 早期警戒機搭乗員訓練機に改修されたC-121G。3機。
- VC-121G
- VIP専用機に改修されたC-121G輸送機。1機。
アメリカ海軍
- R7V-1
- L-1049をベースにした初期のアメリカ海軍型。50機製造。当初はR7Oと命名された。
- R7V-1P
- 南極での運用向けに改修されたR7V-1。1機。
- R7V-2
- YC-121Fに類似した輸送機。L-1249Aとも呼ばれる。2機製造。
- C-121J
- R7V-1の残りの18機が再指定されたもの。
- TC-121J
- 電子テストベッド。C-121Jの1機を改修したもの。
- NC-121J
- ベトナムで使用するためにテレビ放送機に改修されたC-121J。プロジェクト・ジェニー(ブルーイーグル)。VXN-8で運用。4機。
- VC-121J
- VIP専用に改修されたC-121J。4機。うち1機はブルーエンジェルスで運用された[4][5]。
現存機
- 飛行可能
- 空軍機体番号48-613「バターン号」 – VC-121A輸送機。かつては陸軍元帥ダグラス・マッカーサー専用機として配備され、ロッド・ルイスが所有・運用し、彼の会社ルイス・エア・レジェンズが管理していた[6][7]。
- 空軍機体番号54-0157 - C-121C輸送機。元々は第1608航空輸送航空団所属。オーストラリアの歴史的航空機修復協会によって修復され、VH-EAGとして所有および運用されている[8][9]。
- 静態展示
- ウェストバージニア州空軍州兵の空軍機体番号54-0177 - C-121C輸送機。バージニア州シャンティリーにあるスミソニアン博物館のスティーブン・F・ウドバー・ヘイジー・センターに静態展示されている[10]。
- 修復中
- 空軍機体番号48-610 – 「コロンバインII」 – VC-121A輸送機。アメリカ合衆国大統領を乗せてエアフォースワンのコールサインを最初に使用した航空機であり、バージニア州ブリッジウォーターの個人所有機である[11]。
仕様(C-121A/L-749A)
出典: Lockheed Constellation:From Excalibur to Starliner,[12] Lockheed Constellation:From Excalibur to Starliner[13]
諸元
- 乗員: 5名
- 定員: 44名(座席配置)
- 全長: 29.01 m (95 ft 2 in)
- 全高: 6.83 m (22 ft 5 in)
- 翼幅: 37 m(123 ft)
- 翼面積: 153 m2 (1,650 ft2)
- 翼型: 主翼元: NACA 23018、主翼端: NACA 4412[14]
- 空虚重量: 27,776 kg (61,235 lb)
- 最大離陸重量: 48,534kg (107,000 lb)
- 動力: ライト R-3350-75 デュプレックスサイクロン 18気筒空冷星型エンジン、1,900 kW (2,500 hp) × 4
性能
- 最大速度: 538 km/h (290 kt)
- 巡航速度: 521 km/h (282 kt)
- 実用上昇限度: 7,450 m (24,442 ft)
関連項目
原型機・派生機
類似の航空機
その他
脚注
出典
- ↑ L1049 Super Constellation - Lockheed Constellation Survivors; Petersen, Ralph M.; Retrieved 8/4/11
- ↑ Breffort, 2006, pp.146-159.
- ↑ “Um dos dois últimos Lockheed Constellation C-121C do mundo pode nunca mais voar” (2023年4月7日). 2026年4月29日閲覧。
- 1 2 C-69/C-121 - US Warplanes.net Archived 2015-10-26 at the Wayback Machine. ; Retrieved 11/6/11
- ↑ Breffort, 2006, pp.166-169.
- ↑ "Lockheed VC-121A Constellation." Planes of Fame. Retrieved: 22 July 2025.
- ↑ "FAA Registry: N422NA" FAA.gov Retrieved: 22 July 2025.
- ↑ “CASA Aircraft register: VH-EAG”. Civil Aviation Safety Authority. 2026年4月24日閲覧。
- ↑ “Lockheed L1049 Super Constellation (aka C-121, Connie)”. Historial Aircraft Restoration Society. 2026年4月24日閲覧。
- ↑ “Lockheed 1049F-55-96, "Constellation"”. National Air and Space Museum (1943年1月9日). 2024年4月21日閲覧。
- ↑ "FAA Registry: N8610" FAA.gov Retrieved: 22 July 2025.
- ↑ Breffort, 2006, p.175.
- ↑ Breffort, 2006
- ↑ “The Incomplete Guide to Airfoil Usage”. m-selig.ae.illinois.edu. 2019年4月16日閲覧。
参考文献
- Breffort, Dominique. Lockheed Constellation: from Excalibur to Starliner Civilian and Military Variants. Paris: Histoire and Collecions, 2006. Print. ISBN 2-915239-62-2.
- Winchester, Jim. Lockheed Constellation (Classic Airliners). St Paul, MN:MBI Publishing 2001. ISBN 0-7603-1198-6.
外部リンク
C121
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 14:18 UTC 版)
開業に備え導入した1921年雨宮製作所製、自重12t。開業前の路線建設作業にも使用された。番号は当初1だったが1942年にC121に改番された。戦後は運用に入っていなかった。
※この「C121」の解説は、「十和田観光電鉄線」の解説の一部です。
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