アシッド・ハウス[acid house]
アシッド・ハウス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 14:03 UTC 版)
アシッド・ハウス | |
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様式的起源 | シカゴ・ハウス[1]、Hi-NRG[2] |
文化的起源 | 1980年代後期![]() |
使用楽器 | TB-303[1] |
派生ジャンル | アシッド・テクノ、アフロ・ハウス、ゴアトランス、サイケデリックトランス、ビッグ・ビート、トランス、エレクトロ・ハウス、テクノ、アンビエント・ハウス |
関連項目 | |
レイヴ |
アシッド・ハウス(Acid house)とは、アナログシンセサイザーの変調効果を多用したエレクトロニック・ミュージックやリミックス手法を指す。ハウス・ミュージックは、1987年頃からシカゴやロンドンで同時多発的に始まった、電子音楽、ファッション、クラブ・カルチャーの一翼を担った。
このジャンルのルーツは、1987年、シカゴでDJ Pierreが『Acid Trax』を製作した時、古いアナログシンセサイザー「ローランド・TB-303」のツマミをランダムに動かすことによって偶然生み出されたサウンドが、あたかもアシッドすなわちLSDの幻覚作用を思わせる幻想的なサウンドであったために、この名前がついたといわれている。Phutureの曲「アシッド・トラックス」がリリースされる前に、この曲をクラブDJロン・ハーディーが、サイケデリク・ドラックが使用されているようなクラブでプレイしている。[3]必ずしもアシッド・サウンド=TB-303を使用した楽曲だけに留まらず(狭義ではそれを「アシッド・ハウス」と呼ぶが)、アナログシンセのフィルターやミキサーのEQなどを用いて、音色変化のスウィープ感を強調した音楽全般へと拡大を見せた。ダフト・パンク[4]の登場以降にシーンで流行した、フィルターハウスと呼ばれるジャンルなどがその代表である。
このムーヴメントはやがて、スペインのイビサ島や、ゴア[5]、ロンドンにおけるクラブ・シーンを経て、1980年代後半から1990年代初頭の、セカンド・サマー・オブ・ラブからはじまるレイヴ・カルチャーへと発展していった。[6][7]1993年ごろには、クラブ・シーンでアシッドハウス・リバイバルが起こった。21世紀には、アシッドハウス・リバイバルのリバイバルといった現象まで起こった。
主要アーティスト
参考図書
・『シカゴ・ハウス大全 -HOUSE MUSICからJUKE/FOOTWORKまで』監修 西村公輝・編集 猪股恭哉(DU BOOKS、2025年[8])
関連項目
出典
- ^ a b “Acid House Entry”. AllMusic. 2021年2月5日閲覧。
- ^ "Electronic Musician." (1992). 7-12 (8), Polyphony Publishing Company/University of California, p. 7, ISSN 0884-4720. Quote: "[House] derivations include deep house (an integration of Chicago house and New York R&B), acid house, a hybrid of hi-NRG and conventional dance music), and hip house (a mixture of house, hip hop, and rap)."
- ^ Cheeseman, Phil. "The History Of House", Music.hyperreal.org. 2025年5月8日閲覧
- ^ フランス出身のグループで、のちにナイル・ロジャースをゲストに迎えた「ゲット・ラッキー」を大ヒットさせた
- ^ インドにおけるヒッピーの聖地で、クラブ音楽の中心地にもなった
- ^ レイブのパーティーでドラッグの使用が多かったため、イギリスでは取り締まる法律が制定された
- ^ Reynolds, Simon (1998). Energy Flash. Picador. ISBN 0-330-35056-0
- ^ “シカゴ・ハウス大全/西村公輝/HOUSE MUSICからJUKE/FOOTWORKまで|DU BOOKS|ディスクユニオンの出版部門”. ディスクユニオン通販サイト. 2025年7月11日閲覧。
外部リンク
「Acid house」の例文・使い方・用例・文例
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