国鉄781系電車とは? わかりやすく解説

国鉄781系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 13:27 UTC 版)

国鉄781系電車(こくてつ781けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が導入した特急形電車である。


注釈

  1. ^ 485系では改良された増備車から、粘度が高く、発泡による体積変化も大きいシリコン油に対応する、金属ベローズを装備したTM20形主変圧器を搭載していた。
  2. ^ 当初の計画では7月1日の運転開始を予定していたが、労使紛争の影響で間に合わなかった。
  3. ^ 設計時期をほぼ同じくする183系気動車では、前頭形状は一転して平面構成となっているが、これも「着雪防止のため」と発表されている。
  4. ^ 485系をはじめとする抵抗制御を行う一般的な国鉄新性能車では、通常は力行制御用の強制通風式主抵抗器を発電ブレーキ用と共用するが、サイリスタ制御方式では力行制御用の抵抗器は不要であるため、711系では発電ブレーキを省略していた。また、本系列の開発時、既にED78形電気機関車などで下り勾配の抑速用として交流回生ブレーキが実用化されていたが、条件の厳しい制動用として使用するには誘導障害等の問題が未解決であったため、都市部での運用に配慮し発電ブレーキの採用となった[19]。電車への交流回生ブレーキ搭載は713系電車で実現する。
  5. ^ 添字のAはM車と一体不可分の電源供給車、との意味合いがある。この添字は本形式が初出であり、「Alternating Current」(交流)の頭文字から採られた[21]
  6. ^ ベースとなったモハ711形でも空車重量が約44 t (軸重11 t)に達していた。
  7. ^ 直流であれば供給電圧 1,500 V(1電動機当たり 375 V = 1ユニットあたり8電動機 / 1,500 V)が上限となって、それ以上の加速には弱め界磁制御が求められるが、界磁磁束に比例するトルクが速度反比例で低下する定出力領域(≒ 120 kW)となる。一方交流 20,000 V では、さらに高い電圧を与えることができ、電圧比例でより大きな出力(≒ 150 kW:500 V 動作)が得られる。この場合弱界磁制御は、高電圧による整流悪化などで界磁制御範囲が狭まることから、採用する必要性が薄い。タップ制御の新幹線0系電車も同じく弱界磁制御を行わない。
  8. ^ 481・483・485系の歯車比は1:3.50で、定格速度は全界磁で72.0 km/h、40 %界磁で116.0 km/h。
  9. ^ 自然通風で換気を行っている485系1500番台ではこれにより扉や連結幌の隙間から多くの粉雪が侵入した。
  10. ^ 試作車の内装色は天井板がベージュライン、内張板がクリーム色9号、仕切り板が茶皮絞り模様、カーテンはグリーン系の縦縞、腰掛モケットはヘイゼルナット色、床敷物は青色であった。
  11. ^ キハ183系でも量産化に際し、同様の理由で座席のデザインが変更された。
  12. ^ 当初は大山のぶ代2005年のテレビアニメリニューアル後は水田わさびである。
  13. ^ 北海道新幹線着工に伴い、吉岡海底駅を資材運搬基地とするため同駅の一般公開を中止したことによる。
  14. ^ uシート改造車はMuc。

出典

  1. ^ a b c d e f 松田 (1979), p. 88.
  2. ^ a b c d 森下 (1974), p. 17.
  3. ^ a b c d 杉崎 (1980), p. 10.
  4. ^ 松田 (1978), p. 32.
  5. ^ a b c d 三浦 (1981), p. 33.
  6. ^ 森下 (1974), pp. 17–18.
  7. ^ a b c 岩本 (1978), p. 14.
  8. ^ a b c d 沼野 (1979), p. 21.
  9. ^ a b 三浦 (1981), pp. 33–34.
  10. ^ a b 交通新聞 スーパーカムイ デビュー
  11. ^ a b c d e 岩本 (1978), p. 15.
  12. ^ a b 松田 (1979), p. 92.
  13. ^ a b c 『国鉄車両形式集』6 (2007), p. 177.
  14. ^ a b c d e 甲斐 et al. (1979), p. 17.
  15. ^ a b 松田 (1979), p. 94.
  16. ^ 松田 (1979), p. 89.
  17. ^ 松田 (1979), p. 95.
  18. ^ a b 松田 (1979), pp. 90–92.
  19. ^ a b c d e 松田 (1979), p. 90.
  20. ^ 甲斐 et al. (1979), p. 19.
  21. ^ 松田 (1979), p. 91.
  22. ^ 松田 (1978), p. 36.
  23. ^ a b 松田 (1978), p. 39.
  24. ^ 岩本 (1978), p. 18.
  25. ^ 松田 (1979), pp. 93–94.
  26. ^ 松田 (1979), p. 93.
  27. ^ 甲斐 et al. (1979), pp. 15–16.
  28. ^ 甲斐 et al. (1979), p. 16.
  29. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』 第3号(通巻508号) 特集:711・781系交流電車
  30. ^ a b c 『鉄道ファン』通巻567号 特集:JR車両ファイル2008 車両のうごき2007-2008
  31. ^ 森村 (1980), pp. 44–45.
  32. ^ 南 (1980), p. 7-8.
  33. ^ a b 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』1986年10月号「781系電車の先頭車化改造 現場を見る」pp.64 - 65。
  34. ^ a b 「特急改造カラフルに ドラえもん列車19日から運行」『北海道新聞』、2003年7月17日、夕刊。
  35. ^ 杉崎 (1980), p. 11.

発表資料

  1. ^ a b 札幌~旭川間特急列車の愛称名募集について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2001年9月26日。 オリジナルの2007年4月16日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150406213057/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070214-3.pdf2015年4月6日閲覧 


「国鉄781系電車」の続きの解説一覧




固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」から国鉄781系電車を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から国鉄781系電車を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から国鉄781系電車を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「国鉄781系電車」の関連用語

国鉄781系電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



国鉄781系電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの国鉄781系電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS