|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 出典検索?: "1990年の韓国シリーズ" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2014年11月)
|
1990年の韓国シリーズ
概要
1990年の韓国シリーズは、7年ぶりに復帰した白仁天率いる公式戦1位のLGツインズと同4位のプレーオフ勝者の三星ライオンズの間で10月24日から28日まで2-2-3の7回戦制で行われ、LGツインズが4勝で韓国シリーズ優勝となった。三星ライオンズがプレイオフで勝利した時点でディフェンディング・チャンピオンのヘテ・タイガースの連覇は4でストップ。三星ライオンズは準プレイオフから上位チームをねじ伏せて韓国シリーズまで這い上がって来た最初のチームになると同時に1984年のロッテ以来、公式戦4位で韓国シリーズに登場した2番目のチームになった。
この年のポスト・シーズンは準プレイオフ、プレイオフ、韓国シリーズ、いずれもて1チームによるストレート勝利で勝負が決まったため、面白みに欠けたポスト・シーズンになった。しかし、前年まで韓国シリーズを4連覇、無類の強さを誇って「優勝して当たり前」と言われていたヘテが当時全盛期だったエース宣銅烈を擁しながら、プレイオフで格下とみなされた三星ライオンズに0勝3敗であっけなく敗退する異変を起こしたのは世間の注目を引き付けた。ヘテがプレイオフ、韓国シリーズを含めてポストシーズンで敗退したのはこれが初めてである。これ以降、タイガースは起亜に身売りされた後の2015年現在までも、韓国シリーズを除くポストシーズンでは一度も勝ったことはない。
LGツインズは球団買収まもなくソウルを本拠地とするチームとしては初めてチャンピオンになった。内容的にも、相手を圧倒してのストレート勝ちだった。特に第3戦は3対0でリードしていた9回裏の2死に、守備とリードに難があった相手捕手の李萬洙(イ・マンス)を次の試合にも出場させるため、わざと2ランホームランを打たせたのではないかという見方があるほど、余裕を見せたほどだった。これをきっかけに1990年代を代表する人気チームに成長。その後開かれる1990年代の韓国プロ野球の隆盛期の立役者になった。
一方の三星の丁東鎮(チョン・ドンジン)監督は公式戦4位の成績にもかかわらず、プレイオフで天敵のヘテを下して韓国シリーズまでのし上がる成果を上げたが、電子業界のライバルであるLGに1勝もできずに虚しく完敗。これがグループ首脳部の逆鱗に触れ、シーズンオフ解任されてしまった。
ステージ |
勝利チーム |
成績 |
星取表 |
敗戦チーム |
準プレーオフ |
三星ライオンズ(公式戦4位) |
2勝 |
○○ |
ビングレ・イーグルス(公式戦3位) |
プレーオフ |
三星ライオンズ(公式戦4位) |
3勝 |
○○○ |
ヘテ・タイガース(公式戦2位) |
韓国シリーズ |
LGツインズ(公式戦1位) |
4勝 |
○○○○ |
三星ライオンズ(公式戦4位) |
準プレイオフ
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
2 |
ビングレ・イーグルス |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
- 勝: 成埈(ソン・ジュン、1-0) 敗: 宋津宇(ソン・ジヌ、0-1) S: 金相燁(キム・サンヨプ、0-0-1s)
- 本塁打: 三星 – 李萬洙(イ・マンス、7回表、ソロ)
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
ビングレ・イーグルス |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
4 |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
2x |
5 |
- 勝: 金誠吉(キム・ソンギル、1-0) 敗: 韓禧敏(ハン・ヒミン、0-1)
- 本塁打: 三星 – 姜永寿(カン・ヨンス、5回裏、ソロ)、金容哲(キム・ヨンチョル、7回裏、ソロ、9回裏、ソロ)、李萬洙(イ・マンス、9回裏、ソロ)
プレイオフ
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
4 |
ヘテ・タイガース |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
- 勝: 李太逸(イ・テイル、1-0) 敗: 李強喆(イ・ガンチョル、0-1) S: 金誠吉(キム・ソンギル、0-0-1s)
- 本塁打: 三星 – 金用国(キム・ヨングク、5回表、2ラン) ヘテ – 韓大化(ハン・デファ、6回裏、ソロ)
第2戦 10月14日・光州無等総合競技場野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
R |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
4 |
1 |
2 |
0 |
1 |
8 |
ヘテ・タイガース |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
7 |
- 勝: 金相燁(キム・サンヨプ、1-0) 敗: 宣銅烈(0-1)
- 本塁打: 三星 – 金容哲(キム・ヨンチョル、9回表、ソロ) ヘテ – 金城漢(キム・ソンハン、1回裏、ソロ)、張彩根(チャン・チェグン、8回裏、3ラン)、洪弦佑(ホン・ヒョヌ、8回裏、ソロ)
第3戦 10月16日・大邱市民運動場野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
ヘテ・タイガース |
0 |
0 |
0 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
3 |
0 |
0 |
X |
5 |
- 勝: 金相燁(2-0) 敗: 李強喆(0-2)
- 本塁打: ヘテ – 白仁浩(ペク・インホ、5回表、ソロ) 三星 – 金用国(5回裏、ソロ)
韓国シリーズ
第1戦 10月24日・蚕室野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
LGツインズ |
2 |
0 |
5 |
0 |
1 |
0 |
2 |
3 |
X |
13 |
- 勝: 金龍洙(キム・ヨンス、1-0) 敗: 成埈(ソン・ジュン、0-1)
第2戦 10月25日・蚕室野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
R |
三星ライオンズ |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
LGツインズ |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1x |
3 |
- 勝: 鄭三欽(チョン・サムフム、1-0) 敗: 李太逸(イ・テイル、0-1)
- 本塁打: 三星 – 朴承昊(パク・スンホ、6回表、ソロ)
第3戦 10月27日・大邱市民運動場野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
LGツインズ |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
2 |
- 勝: 金起範(キム・キボム、1-0) 敗: 成埈(0-2) S: 鄭三欽(1-0-1s)
- 本塁打: 三星 – 李萬洙(イ・マンス、9回裏、2ラン)
第4戦 10月28日・大邱市民運動場野球場
チーム |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
R |
LGツインズ |
0 |
0 |
4 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
三星ライオンズ |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
- 勝: 金龍洙(2-0) 敗: 金相燁(キム・サンヨプ、0-1)
- 4勝でLGツインズの優勝。
- MVP-金龍洙(キム・ヨンス、投手、LGツインズ)、2試合登板、2勝0敗、防御率1.29
韓国シリーズ |
1980年代 |
|
1990年代 |
|
2000年代 |
|
2010年代 |
|
2020年代 |
|
|