高級言語計算機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/19 02:46 UTC 版)
高級言語計算機(こうきゅうげんごけいさんき、高水準言語マシンなどとも)は、高水準プログラミング言語の持つ言語機能やデータベースへのクエリなどを直接ないし直接に近い水準でハードウェアが支援するコンピュータである。Prologマシンの推論支援機構などは少しその範囲を越えるが、基本的にノイマン型の範囲内であり、「ノイマン型コンピュータに代わるもの」という認識は間違いである。[1]
- ^ 「現在のノイマン型コンピュータは、①命令フェッチ、②命令フィールドのデコード、③オペランドアドレス計算、④オペランドフェッチ、⑤結果の格納の5つのステージで行われ、パイプライン方式、VLIW方式、マルチプロセッサ方式のいずれもこの基本的なステージで処理される。これらの方式ではこれ以上高速化は図れないとの考え方から、ノイマン型のアーキテクチャ自身を見直そうというアプローチ(非ノイマン型コンピュータと呼ばれる)から提唱されている方式のひとつ。」という認識があるようだが、高水準言語マシンでも1個1個の命令は同様のプロセスで実行されるのであり、全くの間違いである。また近年の発想というわけでもなく、1970年代のメインフレームには既に、FORTANやCOBOLの一部の機能にほぼ対応するような命令があるし、「ALGOLマシン」と言われた バロース B5000 も1960年代である。むしろ近年は「そのような命令セットは、コンピュータの性能を上げる妨げである」として、流行っていない。
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