高橋侑希とは? わかりやすく解説

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高橋侑希

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 14:07 UTC 版)

高橋 侑希
2018年アジア競技大会表彰式で
個人情報
フルネーム 高橋 侑希
国籍 日本
生誕 (1993-11-29) 1993年11月29日(30歳)
三重県桑名市
身長 159 cm (5 ft 3 in)
スポーツ
日本
競技 レスリング
種目 男子フリースタイル57kg級
大学チーム 山梨学院大学
チーム 綜合警備保障
獲得メダル
日本
男子 レスリング
世界選手権
2017 パリ 57kg級
2018 ブダペスト 57kg級
アジア競技大会
2018 ジャカルタ 57kg級
ユースオリンピック
2010 シンガポール フリースタイル54kg

高橋 侑希(たかはし ゆうき、男性、1993年11月29日[1] - )は、日本レスリング選手。三重県出身[1]綜合警備保障所属。

来歴

桑名クラブに所属し小学校5、6年の時、全国少年少女選手権を連覇し、正和中学校進学後も全国中学生大会優勝[1]

いなべ総合学園高校に進学後も、インターハイにて55kg級で優勝し、史上5人目の1年生王者となり、2年となってからインターハイ55kg級を制する[1]。2010年にはシンガポールユースオリンピックに54kg級で出場し金メダル獲得[1]。3年時に史上3人目のインターハイ3連覇を達成[1]全国高校選抜大会1度、国体2度、JOC杯カデット2度の優勝も果たす[1]

山梨学院大学に進学後も、1年時に全日本学生選手権2位となり、国体で優勝、さらに全日本大学選手権で1年生王者となる。アジアジュニア選手権では2位[1]。2年時は国体で優勝し、全日本選手権で3位となる[1]。3年時は全日本選抜選手権で優勝し、プレーオフも制して世界選手権出場を決め5位に入賞した[1]。同年の全日本選手権は準優勝[1]。4年時も世界選手権連続出場を決め、7月にジオルコウスキ国際大会(ポーランド)でシニア初の国際大会優勝[1]。世界選手権は4回戦で敗れ9位に終わる[2]リオデジャネイロオリンピック出場権を懸けた全日本選手権では優勝候補と目されるも3回戦で敗退し、出場権を逃した[3]

2016年、綜合警備保障に入社[4]。3連覇が懸った全日本選抜選手権では決勝まで進むが、専修大学中村倫也に敗れ3連覇ならず[5]

2017年の世界選手権57kg級では決勝まで進むと、アメリカのトーマス・ギルマンを6-0で破って世界チャンピオンとなった[6]。世界選手権のフリースタイルでは日本選手として1981年に52kg級で優勝した朝倉利夫以来36年ぶりの金メダル獲得となった。また、高橋が優勝したことで、男女のフリースタイル及びグレコローマンの3スタイル全てを日本選手が世界選手権で初めて同時制覇することにもなった[7][8][9]全日本選手権でも優勝を飾った[10]。なお、この年、テレビ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」で山梨学院大学体育館で世界チャンピオンになった具志堅用高とともに訪れた出川哲朗とレスリング対決した。[11]

2018年の全日本選抜選手権でも優勝して世界選手権代表に選ばれた[1]。世界選手権では準決勝でロシアの選手に敗れて3位にとどまり、2連覇はならなかった[12]。2019年の世界選手権では準々決勝で敗れてメダルを獲得できなかった[13]。全日本選手権では決勝でリオデジャネイロオリンピック銀メダリストの樋口黎に敗れた[14]。2020年のアジア選手権では3位だった[15]

2021年8月の東京オリンピックでは2回戦でヌリスラム・サナエフ(カザフスタン)に判定負けし、サナエフが決勝に進めなかったため敗者復活戦に回ることができずメダルに届かなかった[16]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 【2015年世界選手権/日本代表選手・略歴】男子フリースタイル57kg級・高橋侑希(山梨学院大)”. 公益財団法人日本レスリング協会 (2015年8月10日). 2016年11月16日閲覧。
  2. ^ 2015年世界選手権 日本選手成績”. 公益財団法人日本レスリング協会 (2015年9月16日). 2016年11月16日閲覧。
  3. ^ 天皇杯全日本レスリング選手権大会 ~リオ五輪最有力選手、高橋侑希無念!出場を逃す~ ~大学1年コンビ、乙黒圭祐優勝、藤波勇飛2位~”. 学校法人山梨学院. 2016年11月16日閲覧。
  4. ^ 「創立者古屋賞」に4人が受賞 ~高橋侑希・江原騎士・オムワンバ・高橋菜那さん~ ~国内外の大会で顕著な成績を挙げ、大学の名声を高める~”. 学校法人山梨学院. 2016年11月16日閲覧。
  5. ^ “【レスリング】“リンクル王子”中村倫也が高橋侑希のV3阻止”. スポーツ報知. (2016年5月28日). https://web.archive.org/web/20160531070214/http://www.hochi.co.jp/sports/etc/20160528-OHT1T50034.html 2016年11月15日閲覧。 
  6. ^ レスリング高橋侑希が悲願五輪、胸に妻の思い込めたハンカチ 大一番で力に”. 日刊スポーツ (2021年6月12日). 2021年6月12日閲覧。
  7. ^ 高橋が金メダル=世界レスリング
  8. ^ 高橋 男子フリースタイル36年ぶり金 日本初の全3種目制覇 スポーツニッポン
  9. ^ World Championships 2017
  10. ^ 川井梨紗子、高橋侑希らが優勝 レスリング全日本 日刊スポーツ 2017年12月23日
  11. ^ テレビ東京・BSテレ東『具志堅用高が世界王者となった「聖地」を再訪!「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」今夜12月23日 2時間半スペシャル! | テレ東 リリ速(テレ東リリース最速情報) | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2017/12/23/206323.html2021年8月9日閲覧 
  12. ^ 高橋、接戦制し銅=世界レスリング 時事通信 2018年10月23日
  13. ^ 高橋侑希、五輪出場枠逃す「道は簡単ではないと改めて知った」/レスリング サンケイスポーツ 2019年9月19日
  14. ^ 樋口、五輪へ望みつなぐ 全日本レスリング 時事通信 2019年12月22日
  15. ^ 乙黒拓斗、65キロ級制す レスリング・アジア選手権 時事通信 2020年2月22日
  16. ^ “2回戦で敗れたレスリング・高橋侑希、敗者復活戦にも回れずメダル逃す…フリー57キロ級”. 読売新聞. https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20210804-OYT1T50259/ 2021年8月4日閲覧。 

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