高塚清一とは? わかりやすく解説

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高塚清一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/17 07:49 UTC 版)

高塚清一
基本情報
国籍 日本
出身地 静岡県
生年月日 (1947-03-07) 1947年3月7日
死没 (2025-03-01) 2025年3月1日(77歳没)
身長 167cm
血液型 O型
選手情報
所属 静岡支部
登録番号 2014
登録期 20期
級別 B1級
選手実績
デビュー日 1965年11月
選手引退日 2025年3月(在職中死去)
通算優勝 47
通算勝利 2398
主要獲得タイトル
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高塚 清一(たかつか せいいち、1947年3月7日 - 2025年3月1日)は、静岡県出身、磐田市在住[1]の元競艇選手。

登録番号2014。身長167cm。血液型O型。20期。静岡支部所属。

来歴

競輪選手の父を持つ家庭に育ち、「ここにいても仕方ない」と進学した地元の高校を中退すると、浜名湖競艇場を訪れて観戦した際に「自分ならもっとうまく操縦できる」と直感[1]

1965年11月に地元・浜名湖でデビューし[2]、デビュー節で初勝利も挙げる。

1967年11月の桐生で初優出初優勝を果たし、1969年8月常滑東海地区選でGI初出場[2]

5期目には5.89の勝率でA級に昇格してこの期からA級常連になり、9期目の1970年後期には7.34の自己最高勝率を残した[2]

1970年3月住之江鳳凰賞に選考順位20位で初出場するが、この大会は登録番号2000番台の選手が高塚だけで最若手として出場[2]

当時から体格が良く重量級で、当時は最低体重制限などはなく、男子でも40kg台の軽量選手が多かったため、SG、GIの常連にはなりきれなかったものの、SGは7回出場し、最後のSG出場は1990年戸田全日本選手権競走であった[2]

重量級の威力はランナ戦で発揮され、大森健二らに負けないランナ巧者であった。5回ほど開催されたGⅡのランナー王座決定戦競走でも優出があり、ランナ戦全盛期とも言える1991年には自己最高となる約3190万円の賞金を獲得[2]

2013年1月には常滑で当時の最年長優勝記録である65歳10か月での優勝[3][4]を果たし、その後も長く活躍し続け、加藤峻二の引退後は現役最年長レーサーとなる[5]

2020年7月12日には3日目第2レースで逃げ切って1着となり、73歳4か月5日で歴代最年長勝利記録を更新[6]だけでなく、同年には加藤の持っていた現役最年長記録も更新したばかりか、その後も自身の持つ歴代最年長勝利記録を更新し続けており、2022年9月7日の浜名湖「B級ボートレースメモリアル BOATBoyCUP」では峰竜太と共に優勝戦に進出し[7]、自身が持つ最年長優出記録も更新している(結果は6着)[8]

2024年3月7日、レース出場中の浜名湖で自身の77回目の誕生日を迎え、第3レースでは1着となって自身の歴代最年長勝利記録を更新[9]。さらに同日の第9レースでも2着に入り、主催者から記念品としてうなぎが贈呈された[9][10]。同年6月18日の津のマスターリーグ初日2Rで1着、9月14日の江戸川マスターズリーグ第5戦3日目4Rで1着[11]、2025年1月25日の平和島の「JESCOカップ・平和島劇場開設15周年記念」最終日9Rでも1着となり通算2398勝目として、自身が持つ最年長1着記録をその都度更新し、77歳10カ月とした[12]。また長年にわたるボートレース業界への貢献に対して、「令和6年 優秀選手表彰式典」において特別賞が授与された[13][14]

2025年3月1日、死去した。77歳没。訃報は同月3日、日本モーターボート競走会が発表した。死因は不明[15]

通算出走回数は1万3461回、うち1着2398回、優勝47度。2025年1月25日の平和島最終日第9レースが最後の1着で、同年2月27日の多摩川最終日第7レースでの6着が生前最後のレースとなった[15]

人物・エピソード

  • 静岡支部の後輩にあたる笠原亮が大怪我からレースに復帰する際、笠原に電話をかけて励ました[16]。また、笠原によると「高塚さんは絶対に愚痴をこぼさない」という[16]
  • ボートレースCMの2025年版[17]で登場する「ササノ」(演:笹野高史)のモデルでもあった[15]。高塚の逝去後、笹野は自身のXで追悼コメントを寄せている[18][19]

脚注

  1. ^ a b 水上駆ける74歳 衰えぬ闘争心 ボートレース歴代最年長・高塚清一選手「この世界でしか生きていけない」”. あなたの静岡新聞 (2021年6月4日). 2022年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 高塚清一さん逝去、山室展弘が大怪我から復帰直後にまた重傷、引退・級別ルールの変更~3月のボートニュースまとめ~”. sp.macour.jp. 2025年4月12日閲覧。
  3. ^ 株式会社スポーツニッポン新聞社マルチメディア事業本部「65歳10カ月でV…高塚清一が最年長優勝記録」『スポニチ Sponichi Annex』。2018年9月22日閲覧。
  4. ^ 71歳加藤峻二が最年長優勝”. nikkansports.com. 2018年9月22日閲覧。
  5. ^ “現役最年長70歳の高塚清一が前検1番時計” (日本語). nikkansports.com (戸田). https://www.nikkansports.com/public_race/news/201801230000619.html 2018年9月22日閲覧。 
  6. ^ “73歳の高塚清一が歴代最年長勝利記録を更新”. 日刊スポーツ (津: 日刊スポーツ新聞社). (2020年7月12日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202007120000303.html 2020年7月12日閲覧。 
  7. ^ “75歳6カ月の高塚清一が加藤峻二元選手が持つ最高齢優出記録を大きく更新「ありがたい」”. 浜名湖: 日刊スポーツ. (2022年9月7日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202209070001185.html 
  8. ^ 当該レース出走表”. BORT RACE (2022年9月8日). 2024年3月7日閲覧。
  9. ^ a b 【ボートレース】高塚清一が77歳誕生日にボートレース史上最年長1着記録を更新!”. 浜名湖: 日刊スポーツ (2024年3月7日). 2024年3月7日閲覧。
  10. ^ NEWS 高塚清一 77回目のバースデーを自ら祝う勝利!(BOATCAST NEWS〜) - YouTube
  11. ^ 【江戸川ボート マスターズリーグ第5戦】77歳高塚清一 最年長1着記録を自ら更新「たまたまだよ」”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年9月21日閲覧。
  12. ^ 【平和島ボート JESCOカップ】高塚清一 最年長1着記録を更新”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年1月31日閲覧。
  13. ^ 「令和6年優秀選手」各表彰者を決定!~登録第4238号 毒島 誠 選手が最優秀選手に選出!~BORTRACEオフィシャルサイト 2025年1月9日
  14. ^ 令和6年 優秀選手表彰式典を開催BORTRACEオフィシャルサイト 2025年2月17日
  15. ^ a b c “【ボートレース】現役最年長77歳レジェンドボートレーサーの高塚清一選手が死去/訃報”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2025年3月3日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202503030000673.html 2025年3月3日閲覧。 
  16. ^ a b ボートレースウィークリー 令和の不死鳥 笠原亮選手がリモート出演! 植木通彦アンバサダーが迫る!(JLCレジャーチャンネル 〜) - YouTube
  17. ^ だれもが躍動する、スポーツ|2025年ボートレースCM|Let's BOAT RACEBOATRACE振興会
  18. ^ “笹野高史 77歳現役最年長ボートレーサー・高塚清一さんの死去を悼む「大きなショック」”. 東京スポーツ. (2025年3月4日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/336035 
  19. ^ [1]

関連項目

外部リンク




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