須賀川橋 (奥州街道)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 須賀川橋 (奥州街道)の意味・解説 

須賀川橋 (奥州街道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 23:47 UTC 版)

須賀川橋(すかがわはし)は、福島県須賀川市にある道路橋である。

概要

須賀川市中心部を流れる一級水系阿武隈川水系釈迦堂川に架かり、福島県道355号須賀川二本松線奥州街道)を通す。南詰は須賀川市北町、北詰は栄町と塚田の境界に位置する。橋上は上下対向2車線で供用されており、上下線に幅員3.5mの歩道が整備されている。

沿革

  • 旧来の奥州街道は現在岩瀬の渡し坂と呼ばれる屈曲した急坂を下り、渡し船で釈迦堂川を渡河していた。下流側に簡易木橋である中宿橋が架けられていたが、増水により度々流出を繰り返していた。
  • 1883年 - 街道整備により中宿橋の約100 m上流側に初代橋梁が架けられる[2]
  • 1890年 - 洪水による被害を受ける。
  • 1892年 - 2代目となる2径間木鉄混交上路式単純トラス橋(全長59 m、幅員6 m)が架けられる[3]。福島県内で初めての西洋式木鉄混交トラス橋であり、会津藩士の宮大工で1887年より福島県の建築技師となった江川三郎八により建設が進められた。当橋梁の建設によって培われた建設技術は「江川式小屋組」と呼ばれ、県内や後の赴任先となる岡山県の木造洋風建築の公共施設建設に用いられた[4]
  • 1934年 - 3代目となる3径間RC桁橋(全長52 m、幅員8.5 m)が架けられる[5]
  • 2001年 - 4代目となる現在の橋梁が架けられる。先代の橋梁の親柱は南詰の北町あじさい公園に移築保存されている。釈迦堂川親水公園を跨ぎ、近隣で釈迦堂川花火大会が行われることから景観に配慮した設計がなされ、変断面桁の採用やバルコニーの設置が行われた。総工費は8億2千万円[6]

近隣

  • 北町あじさい公園
  • 公立岩瀬病院
    • 御北稲荷神社
  • 岩瀬の渡し跡

脚注

  1. ^ 橋梁年鑑 須賀川橋詳細 - 日本橋梁建設協会
  2. ^ 須賀川橋1883-1 - 土木学会附属土木図書館
  3. ^ 須賀川橋1911-7 - 土木学会附属土木図書館
  4. ^ 須賀川橋 - 須賀川市
  5. ^ 須賀川橋1934- - 土木学会附属土木図書館
  6. ^ 福島県の橋梁 平成15年度版 (PDF) - 福島県土木部



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「須賀川橋 (奥州街道)」の関連用語

1
78% |||||


3
須賀川橋上人坦橋全長:163m主径間幅員:9.75m×2形式:2径間PC連結ポステンT桁橋×2+単純PCバイプレI桁橋竣工:1997年東詰は須賀川市中宿、西詰は上人坦に位置し、JR東北本線と当路線の旧道、須賀川市道須賀川駅江持線を渡る。第二奥州街道踏切の立体交差化による除却と、1984年より整備が進められてきた都市計画道路須賀川東部環状線の工事の一環として建設され、1997年に竣工した。上部工総工費は6億7400万円。安積橋全長:54.1m幅員:13.28m竣工:1957年5月郡山駅西口市街地北部にて一級水系阿武隈川水系逢瀬川を渡る。南詰は郡山市大町2丁目、北詰は同市富久山町久保田に位置する。南側の大町の住居表示が行われる以前は大重町という名称であったことから大重橋とも呼ばれていた。橋上は上下対向2車線で供用されており、上り線の右折車線と合わせ計3車線で供用されている。南詰の安積橋南交差点で福島県道57号郡山大越線と交差する。花かつみ橋全長:39.0m幅員:6.0m形式:単純PCポステンT桁橋竣工:1995年日和田町向山にてJR東北本線を渡る。日和田駅南側の踏切閉鎖時間が長く、渋滞により地域交通に支障をきたしていたため1980年度より立体交差化事業が行われた。郡山市の花で市民になじみのある花かつみから橋名が取られている。総工費は2億4300万円。新日和田橋
30% |||||


須賀川橋 (奥州街道)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



須賀川橋 (奥州街道)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの須賀川橋 (奥州街道) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS