雨乞い儀式利用説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 10:19 UTC 版)
ナスカの地上絵が作られた理由については、「ナスカの地上絵は一筆書きになっており、それが雨乞いのための楽隊の通り道になった」という、ホスエ・ランチョの説もある。ペルーの国宝の壺にもこの楽隊が描かれたものがある。また、現在も続いている行事で、人々は雨乞いのために一列になって同じ道を練り歩く。この道筋としてナスカの地上絵が作られた可能性がある。ナスカの東にあるボリビアの村では、今でも楽隊や人々がライン上を歩く儀式が行われていることが人類学者であるヨハン・ラインハルトの調査で判明した。 地上絵の線の上や周辺から、隣国エクアドルでしか取れない貴重なスポンディルス貝(鮮やかな赤い色をしたウミギク科の貝)の破片が見つかっている。当時は雨乞いの儀式でこの貝が使用されたことが他の遺跡研究から分かっている。そのため、ペルー人考古学者のジョニー・イスラも雨乞い説をとっている。
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