酢酸ダーリア溶液
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 01:38 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2018年3月)
|
酢酸ダーリア溶液(さくさんダーリアようえき)は酢酸オルセイン溶液や酢酸カーミン溶液などと同じく顕微鏡での観察に際し、細胞核や染色体の染色に用いる染色固定剤。30%の酢酸水溶液100mLに、ダーリアバイオレット[注釈 1]0.5gなどを加えて作る[1]。生物の細胞にこの溶液を加えると、酢酸によって固定が起こり、負に荷電した核や染色体に、正に荷電したダーリアが吸着して紫色(青色)に染まる。同じく細胞などを染める酢酸オルセイン溶液や酢酸カーミン溶液よりも少々値段が高いが、染色の成功率が高い。ただし、染まりすぎることがあるので、そのときは塩酸を用いて少しなら脱色することが可能である。
中学校での理科の染色の実験では、主に酢酸オルセイン溶液や酢酸カーミン溶液が代用される。
脚注
注釈
- ^ ダーリアバイオレットは一時、製造中止になっていたが、2016年には販売されている。また、ケニス株式会社から酢酸ダーリアとして調整済みの染色液が販売されている。ダーリアバイオレットの代わりにメチルバイオレットも使用可能である。30%の酢酸水溶液100mLに、メチルバイオレット0.5gを溶かし、酢酸バイオレット液とする。
出典
- ^ 『中学理科用語をひとつひとつわかりやすく。』 学研教育出版、2012年、85頁。
関連項目
- 酢酸ダーリア溶液のページへのリンク