遺山先生文集
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『遺山先生文集』(いざんせんせいぶんしゅう)は、13世紀に成立した金代の元好問による文集。題名は元好問が遺山と号したことに拠る。
- ^ a b c d e 植松1989,4頁
- ^ 高橋2021,360-361頁
- ^ 例えば、『元好問とその時代』を著した高橋文治は「……〈典故〉を重層的に敷きつめて言外の文脈を構築することが中国文学の伝統だったからこそ、元好間もまた、そうした作法を用いたに過ぎないが、ただし、元好間ほど徹底的に、しかも伝統の埒外にある事象にまでその作法を当てはめた例は、中国文学の伝統にあっても、あまり多くないと云えるだろう。……元好間の詩歌は、〈蒙古〉や〈韃靼〉はおろか、〈女真〉や〈契丹〉の語さえ出てこない。すべては過去の戦役のように描かれて、ひとつひとつの字句が指示する実態を把握すのに我々は四苦八苦するのである」と評している(高橋2021,132頁)。
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