足尾警察署とは? わかりやすく解説

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足尾警察署

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/26 01:49 UTC 版)

足尾警察署(あしおけいさつしょ)は、かつて栃木県上都賀郡足尾町(現・日光市)通洞1-14に存在した栃木県警察が管轄する警察署。現・日光警察署足尾交番。

足尾警察署

概要

足尾署は、古河市兵衛足尾銅山を買収した1877年に足尾分署として設置され、1907年の足尾暴動事件後に署に昇格した。暴動事件ではサーベル以外の武器がなく、県知事から武器使用を禁じられていたため、逮捕した容疑者を暴徒に奪還されたり放火を傍観する有様で、陸軍の支援を受けてこれを鎮圧した[1]。 当時、足尾町の人口約35,000人に対し署員は55人、うち45人は請願巡査で、主に労働争議対策に従事した。

足尾銅山が閉山すると規模を縮小し、「日本一小さい警察署」とされたが、2006年3月31日に日光警察署に統合された。統合前は署長以下およそ10人で、警察官配置数は全国最少だった。なお、現在の「日本一小さい警察署」は警視庁小笠原警察署。現在の足尾交番は警察署時代の庁舎をそのまま転用しているため、一般の交番としてはかなり大きい。

管轄区域

  • 上都賀郡足尾町

沿革

出典[2]

  • 1883年(明治16年) - 鹿沼警察署管轄の足尾分署が設けられたが1年で廃止。
  • 1887年(明治20年) - 鹿沼警察署足尾分署が再設。
  • 1907年(明治40年) - 足尾暴動発生。足尾分署が足尾警察署に昇格。
  • 1915年(大正4年) - 足尾警察署が赤沢に移転。洋風建築だった。
  • 1982年(昭和57年) - 現在地である通洞に新築移転。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 同年3月20日の足尾町と日光市との合併に伴い日光署に統合、足尾交番に降格した。

出典

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