親密性の獲得
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/25 14:24 UTC 版)
児童虐待や、その他の累積的な虐待の被害者である患者は、とうぜんの如く激しい慢性的な人間不信に陥っており、これが患者の社会生活を立ち行かなくしている一つの原因である。しかし封印していた過去を開示し、発散し、自己のなかに統合し、克服したことによって、同時にその副産物であった人間不信も消滅していく。 もちろん、人間社会にはつねに「信じられない人間」は存在するわけであるが、病的な人間不信から来る被害妄想をわずらっている患者の持っていた人間不信とは、それとは段違いのものである。それが、ふつうの健常人と同じレベルのものに軽減化されていくというわけである。 病的な人間不信の消滅は、人と親密になることを学習することでもある。よって、これを親密性の獲得という。
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