術後評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/11 02:58 UTC 版)
術後の画像評価で、腫瘍をどれだけとりきれたか「摘出度」を3つに分類することがある。 Gross Total Resection(GTR) 肉眼的に腫瘍が全くないか、または、残存があっても顕微鏡下でやっと確認できるぐらいで、術後の画像検査では残存が認められない状態 Near Total Resection(NTR) わずかに腫瘍が残存しているが、セカンドルック手術を行うメリットよりデメリットの方が大きい状態 Subtotal Resection(STR) 肉眼的に腫瘍が残存し、術後画像検査で、上記NTRより大きい状態 実際には、顕微鏡を用いて摘出を行っても、「完全な全摘出」はむずかしく、ミクロの細胞レベルでは腫瘍が残存していると考えられる。ただし、テント上腫瘍で、周りの正常組織をある程度含めて切除した場合は「完全な全摘出」といえる。したがって、現在北米で行われている臨床試験(後述)では、テント上上衣腫で、GTRできた場合は、放射線治療も化学療法も行わず、経過観察のみとされている。
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