薬物誘発性歯肉肥大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 05:33 UTC 版)
種々の薬物によって引き起こされる。 フェニトイン てんかんの治療薬の一つであるフェニトインを長期間服用することで、約50%の患者に発生する。若年者に好発する。再発は多く、特に口腔内の衛生状態の悪い場合は注意が必要である。 ニフェジピン 主に前歯部歯肉乳頭に発生し、舌・口蓋部へと進行していく。プラークコントロールが良好であれば歯肉増殖は抑えられる。重度の場合は歯肉切除術を行う。高血圧症、狭心症の治療薬であるカルシウム拮抗薬 ニフェジピンを服用する患者の15~20%に発生する。ニフェジピンによる発生機序は明らかにはなっていないが、歯肉溝のニフェジピン濃度は血中のそれよりも高いことが関係していると考えられている。 シクロスポリンA 免疫抑制剤であるシクロスポリンAの内服患者の25%~30%に発生する。
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