菅楓華
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 07:32 UTC 版)
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2024年12月
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基本情報 | ||||
ニックネーム | ふうかちゃん、すがちゃん | |||
生誕 | 2005年5月17日(20歳) | |||
身長 | 168 cm (5 ft 6 in) | |||
体重 | 60 kg (132 lb) | |||
国籍 | ![]() |
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出身地 | 宮崎県宮崎市 | |||
経歴 | ||||
プロ転向 | 2023年 | |||
成績 | ||||
ベストスコア | 64(2024年9月13日、2025年6月28日) | |||
世界ランク最高位 | 84(2025年4月14日、21日付) | |||
賞金ランク最高位 | 64位(2024年) |
菅 楓華(すが ふうか、2005年5月17日 ‐ )は、宮崎県宮崎市出身の日本の女子プロゴルファー[1]。ニトリ所属。マネジメント事務所は、CMGスポーツマーケティング。
来歴
アマチュア時代
ジュニア時代
6歳からゴルフを始めた。中学校から中高一貫校の日章学園へ入学。中学校1年在学中の2018年度全国中学校ゴルフ選手権大会での団体準優勝に貢献した[2]。また、同じ年度の第39回九州中学校ゴルフ選手権春季大会で優勝した[3]。翌年の2019年(中学校2年)でも、全国高等学校・中学校ゴルフ選手権大会での団体準優勝に貢献した[4]。
2021年に日章学園高等学校に進学、高校1年次の九州高等学校ゴルフ選手権春季大会で、同級生の荒木優奈に次ぐ2位に入った[5]。
2022年、高校2年次で出場した第27回九州高等学校・中学校ゴルフ選手権大会で2位タイに入った[6]。全国高等学校ゴルフ選手権大会では、団体優勝に貢献した[7]。また、日本ジュニアゴルフ選手権競技女子15歳~17歳の部で同級生の荒木優奈にプレイオフで敗れて準優勝に終わった[8]。
2023年、高校3年次で出場した全国の強豪のみによる8地区強化指定選手チーム対抗戦では、優勝を飾った[9]。また、第53回九州女子選手権競技で優勝した[10]。さらに、全国高等学校ゴルフ選手権大会では、団体連覇に貢献した[11]。同年の鹿児島特別国民体育大会[注 1]では菅を始めとする日章学園高等学校ゴルフ部のメンバーのみで構成された宮崎県女子団体チームが宮崎県勢として初の大会優勝を果たした[12][13]。
アマチュア選手としてのプロツアー参戦
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)ツアーにアマチュアとして参戦し始めたのは2022年の高校2年次からで、予選会を通って出場権を得た9月開催の日本女子オープンゴルフ選手権競技では、+11で4打及ばず予選落ちした[14]。
高校3年次の2023年の4月に開催されたステップアップツアーのフンドーキンレディース(大分)では、-6の成績で単独3位に入りベストアマチュア賞に輝いた[15]。予選会を通って出場権を得た日本女子オープンゴルフ選手権競技では、+4で3打及ばず予選落ちした[16]。10月に共催者推薦で出場したステップアップツアーのサロンパスレディスオープン(佐賀)では、トータル-1で単独6位に入りベストアマチュア賞に輝いた[17]。
2023年度JLPGAプロテストでは最終テストラウンドにて5位タイで一発合格した(96期、2023年12月1日入会)[18]。
プロ時代
2023年
最終QT(11月)では、5位に入るもスコア誤記による失格となり、最終QT参加者の中で最下位の104位でルーキーイヤーをスタートすることになった[19]。
2024年
3月にニトリの所属契約選手となったことが発表された[20]。
プロ初戦は、3月のレギュラーツアーの「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で、7位タイとなり、新設されたベストルーキー賞に輝いた[21]。1stリランキングでは33位となり、2ndリランキングまでのレギュラーツアー出場権をほぼ確保した[22]。9月に行われた「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」では自己ベストの64を記録し、初日単独首位にたったが、その後伸ばせず、最終的には8位タイに終わった[23]。2ndリランキングでは、18位となり、レギュラーツアーの残りの通常試合の出場権をほぼ確保した[24]。
1年目は、レギュラーツアー22試合に出場し、トップ10フィニッシュが4回[25]、メルセデスランキングが63位[26]、賞金ランキングが64位[27]と健闘したが、残念ながらシード権を獲得できなかった。しかし、11月末の行われたファイナルQTで20位に入り、次年度の1stリランキングまでのレギュラーツアー出場権を確保した[28]。
2025年
初戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(3月6日-9日)では、3日目まで首位を守って迎えた最終日、一時5人が1位タイで並ぶ混戦の中、後半戦に岩井千怜とともに抜け出すが、13番ホールでボギーを叩いて首位を明け渡し、岩井がさらに伸ばす中追いつけずも、自己最高の2位タイを記録した[29]。第2戦目の「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では、吉田優利が独走する中、初めての単独2位に入り、2週連続の2位となった[30]。第3戦の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2025」(3月28日-30日)では、初日は、強い風の中、イーブンの35位タイと出遅れたが、2日目にその日のベストスコアの66で一気に首位タイに踊り出て、ツアー史上初の開幕3連続で最終日を最終組で迎えるというという快挙を成し遂げた[31]。しかし、スコアの伸ばし合いとなった最終日に伸ばすことができず、ツアー初優勝を飾った工藤遥加に及ばす、6位タイに終わった[32][33]。1stリランキングでは、堂々の1位となり、2ndリランキングまでのレギュラーツアー出場権を確保した[34]。「アース・モンダミンカップ」(6月26日-29日)の2日目、カットラインまで1打足りず迎えた最終ホールで渾身のバーディーを決めて+2の60位タイで辛うじて通過したが、その勢いのまま3日目に自己ベストタイかつ大会コースレコードタイの64を記録して一気に-6の6Tに浮上した。[35][36]しかし、最終日は、1打しか伸ばせず-7の8位タイに終わった。[37]
人物
- 三姉妹の末っ子[38]
- 「近所お姉さん」に誘われてゴルフを始めた[39]
- 好きな言葉は「下剋上」[40]
- 血液型:O型[1]
- 趣味:カラオケ・ダンス[1]
- 好きな色:ブルー[1]
- 目標とするプロゴルファー:山下美夢有と櫻井心那[41]
- 中学から宮崎で開催されるリコーカップのボランティアとしてキャリングスコアラーを5年間務めた[42]
- 神社巡りや滝など自然を見るのが好き[43]
- 好きな芸能人:平野紫耀[43]
- 17歳で優勝した同世代が多いことから、考えている世代名としては、華のセブンティーン[43]
テレビ出演
- 田中秀道のビッグステップゴルフ(CSスカイA、2024年)[43]
- お茶の間情報局 てげテレ(MCN宮崎ケーブルテレビ、2017年)
- ゴルフトリプルマッチ(2025年5月31日・6月7日・14日・21日、BSフジ)[44]
- 女子ゴルフペアマッチ選手権シーズン18、1回戦マッチ1(BS朝日、2025年6月30日)[45]
脚注
注釈
- ^ この「鹿児島特別国民体育大会」は、2020年に開催が予定されていた「第75回国民体育大会」が新型コロナウイルス流行により大会が中止となり、改めて2023年に正規の国民体育大会(現:国民スポーツ大会)としての回数を付与しない、特別開催大会という形で行われたことによる。
出典
- ^ a b c d 菅楓華 - 日本女子プロゴルフ協会
- ^ “平成30年度全国中学校ゴルフ選手権大会”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “日章学園中学校トップページ”. 日章学園中学校. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “令和元年度全国中学校ゴルフ選手権大会”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “高校女子の部”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “第27回九州高等学校・中学校ゴルフ選手権大会最終日成績”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “全国高等学校ゴルフ選手権大会”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “JGA 日本ゴルフ協会 【2022年度(第27回)日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳~17歳の部】”. www.jga.or.jp. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “第6回8地区強化指定選手チーム対抗戦”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “第53回 「九州女子選手権競技 決勝」 成績表”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “全国高等学校ゴルフ選手権大会”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “JGA 日本ゴルフ協会 【2023年度(第78回)国民体育大会・ゴルフ競技】”. www.jga.or.jp. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “9月22日 ゴルフ 女子団体 | 燃ゆる感動かごしま国体2023”. kirokukensaku.net. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年1月14日閲覧。
- ^ “【2023】フンドーキンレディース”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “【2023】日本女子オープンゴルフ選手権”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “【2023】サロンパスレディスオープン”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “2023プロテスト - 合格者一覧|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “QTファイナルステージ 菅楓華選手の失格について|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “女子プロゴルファー 菅楓華選手との所属契約締結について”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “【2024】Vポイント×ENEOS ゴルフトーナメント”. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “1stリランキング|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “【2024】第55回住友生命Vitalityレディス 東海クラシック”. 20240915閲覧。 エラー: 閲覧日が正しく記入されていません。
- ^ “2ndリランキング|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月24日閲覧。
- ^ “年度別大会成績record 2024”. 2024年11月24日閲覧。
- ^ “メルセデス・ランキング 2024年11月24日更新”. 2024年11月24日閲覧。
- ^ “年間獲得賞金 2024年11月24日更新”. 2024年11月24日閲覧。
- ^ “【2024】クォリファイングトーナメント ファイナルステージ”. 2024年11月29日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年3月9日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “開幕3連続で最終日最終組は史上初 プロ2年目の19歳・菅楓華が“3度目の正直”へ「気合と根性でバーディをたくさん取りたい」”. ゴルフ総合サイト ALBA Net (2025年3月30日). 2025年3月30日閲覧。
- ^ “開幕3連続で最終日最終組は史上初 プロ2年目の19歳・菅楓華が“3度目の正直”へ「気合と根性でバーディをたくさん取りたい」”. ゴルフ総合サイト ALBA Net (2025年3月30日). 2025年3月30日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年3月30日閲覧。
- ^ “1stリランキング|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年6月27日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年6月28日閲覧。
- ^ “カットラインからV争いにジャンプ コース記録の菅楓華「不思議な感じ」”. GDOニュース. 2025年6月28日閲覧。
- ^ “|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2025年6月29日閲覧。
- ^ “JLPGA 新しいヒロイン《96期生・菅 楓華》|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “菅 楓華 | JGA:日本ゴルフ協会” (jp). www.jga.or.jp. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “好きな言葉は「下剋上」 19歳ルーキーの菅楓華が目指すジャンプアップ”. スポーツブル (スポブル). 2024年9月14日閲覧。
- ^ “2023プロテスト合格者 - 菅 楓華|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “JLPGA 新しいヒロイン《96期生・菅 楓華》|JLPGA|日本女子プロゴルフ協会”. 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会. 2024年9月14日閲覧。
- ^ a b c d “田中秀道のビッグステップゴルフ|スカイA|CS放送のスポーツチャンネル”. sky-a.asahi.co.jp. 2024年9月14日閲覧。
- ^ “Instagram”. www.instagram.com. 2025年5月31日閲覧。
- ^ “女子ゴルフペアマッチ選手権”. BS朝日. 2025年6月23日閲覧。
外部リンク
- 菅楓華(日本女子プロゴルフ協会のプロフィール)
- 菅楓華 Rolex世界ランキング
- 菅楓華 (@fukagolf17) - Instagram
- 菅楓華のページへのリンク