吉田優利
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 15:35 UTC 版)
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基本情報 | ||||
生誕 | 2000年4月17日(25歳) | |||
身長 | 158 cm (5 ft 2 in) | |||
体重 | 58 kg (128 lb) | |||
国籍 | ![]() |
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出身地 | ![]() |
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経歴 | ||||
大学 | 日本ウェルネススポーツ大学 卒業 | |||
プロ転向 | 2020年=JLPGA92期 | |||
プロ勝利数 | 4 | |||
優勝数 | ||||
日本LPGA | 4 | |||
LPGAメジャー選手権最高成績 |
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ANA | 40位タイ:2025 | |||
全米女子プロ | 予選落ち:2025 | |||
全米女子OP | 51位タイ:2024 | |||
全英女子OP | 58位タイ:2025 | |||
エビアン | 21位タイ:2025 | |||
成績 | ||||
初優勝 | 楽天スーパーレディース(2021年6月) | |||
ベストスコア | 64 | |||
世界ランク最高位 | 79位(2022年9月5日付) | |||
賞金ランク最高位 | 6位(2022年) | |||
2022年11月27日現在 |
吉田 優利(よしだ ゆうり、2000年4月17日 - )は、千葉県市川市出身の女性プロゴルファー。日本ウェルネススポーツ大学卒業[1]。所属はエプソン。マネジメント事務所は株式会社ゾーン。辻村明志に師事。
来歴
アマチュア時代
10歳でゴルフを始めて半年の頃コースデビューしスコアは102で、その頃からコーチを付けて練習するようになった[2]。麗澤中学校・高等学校に進み、ゴルフ部に入部。1学年下に後にプロテストに同時合格する西郷真央が居た。
中学校在学時の2014年10月、NOBUTA GROUPマスターズGCレディースにプロツアー初出場し予選落ち。2016年にナショナルチーム入りして同学年の古江彩佳、安田祐香らとともに活躍。2017年、「世界ジュニアゴルフ選手権」で平岡瑠依と出場した女子団体で台湾に次ぐ2位[3]。
2018年、米ツアー「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」でローアマを獲得[4]。「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」での優勝は、2位上野菜々子に1打差、吉本ここね、西村優菜、安田祐香らミレニアム世代を抑えての優勝であった[5]。「日本ジュニアゴルフ選手権競技」女子15歳~17歳の部でも2位・政田夢乃に1打差、澁澤莉絵留、安田らを抑えて優勝しアマ2冠達成[6]。「世界女子アマチュアチーム選手権」では安田、西村と出場し、団体2位。
2019年、「ワールドレディスチャンピオンシップ」ではただ1人のアマチュアとして出場しながら、優勝した渋野日向子らと最終日最終組を経験[7]。全米女子オープンに予選会を経て初出場するも8オーバーの108位で予選落ち[8]。同年秋の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテストに挑戦し、通算2アンダーの12位タイで合格した[9]。
プロ転向後
2020−21年シーズン
2021年、「KKT杯バンテリンレディスオープン」で4位タイとなり、プロ入り後初のトップ10入り。新規大会の「楽天スーパーレディース」では最終日に8バーディーを奪う猛チャージで通算18アンダー、2位タイの高橋彩華と比嘉真美子に3打差をつけてツアー初優勝[10]。その後、9月の「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」では最終日に65(7アンダー)で回り、14アンダーで並んだ岡山絵里とのプレーオフに持ち込み、プレーオフ2ホール目で優利がパー、岡山がボギーとなって逆転勝ちでツアー2勝目を挙げた[11]。
2022年シーズン
4月「KKT杯バンテリンレディスオープン」にて最終日18ホールを終わった段階でクラブハウスリーダーで後続の結果を待機、植竹希望、西村優菜、小倉彩愛と-8アンダーで並んで4人のプレーオフになり、1ホール目で西村が脱落、2ホール目で小倉も脱落して最終的には植竹と一騎打ちの形になり2時間近い死闘の末に迎えた6ホール目に植竹がバーディーを奪って惜しくも優勝を逃した。結局、そのシーズンは優勝することが出来なかった。
2023年シーズン
5月上旬のJLPGAメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ」では各選手が厳しいメジャー仕様のコースセッティングに苦しむ中で2日目に首位に立ち、3日目は強風、最終日は雨天と厳しい環境の中での我慢のゴルフを展開、最終日には追ってくる小祝さくらや申智愛に1打差に迫られる場面があったが、17番ホールでのバーディーで突き放し、最終的にはトーナメント史上初となるオーバーパー(+1オーバー)ながら2021年9月以来となるツアー3勝目を国内メジャー大会初優勝で飾った[12]。LPGA女子ゴルフツアー最終予選会のQシリーズでトータル19アンダーの7位タイでフィニッシュし、「カテゴリー14」で来季のツアー出場権を獲得した[13]。
2024年シーズン
LPGA女子ゴルフツアーに主戦場を移す。11月の「ロッテ選手権」で5位となるも成績は振るわず16試合の出場で予選通過が7回。CMEグローブポイントランキングは102位、賞金ランキングも99位であった[14]。国内では10月の「樋口久子 三菱電機レディス」で2位タイに入る[15]。11月29日、国内女子ゴルフの最終予選会であるファイナルQTに出場し、通算2アンダーで7位[16]で国内出場権を獲得。12月10日にはLPGA女子ゴルフツアー最終予選会のQシリーズで通算13アンダーの9位でフィニッシュし、2年連続となる米女子ツアーの出場権を獲得した[17]。
2025年シーズン
今年度もLPGA女子ゴルフツアーをメインで戦う。国内初戦となった3月の「Vポイント×SMBCレディース」で2日目に自己ベストに並ぶ64をマークする[18]と、最終日も71で回り通算13アンダーに伸ばして2位以下を突き放し、9打差をつけて圧勝した[19]。
人物
父は料理人で、東京都内で居酒屋を経営しており、優利自身も年1回は父の店で1日店員を務めることもある[20]。
実妹の鈴もアマチュアゴルファーとしてプロを目指して奮闘しており、プロのトーナメントにも出場経験を持つ[21]。その鈴は2024年度のJLPGAプロテストで合格を果たしたことにより姉妹でプロということになった[22]。
2024年10月にはデルタ航空の広告CMモデルに起用された[23]。
2025年1月20日、妹の鈴と初めて姉妹での契約となる三井住友銀行(SMBC)とのスポンサー契約を結んだ[24]。
プロフィール
- 出身:千葉県市川市。
- 家族:父・母・妹・弟の5人。
- 師匠:辻村明志
- 所属:エプソン
- スポンサー:デルタ航空
- サポート:グラスター
- 用具:ブリヂストンスポーツ
- ウェア:TOMMY HILFIGER/シューズ:NIKE
- マネジメント:フォロースルー
トーナメント成績
ツアー優勝
JLPGAツアー(4)
No. | Date | Tournament | スコア | 2位との差 | 2位(タイ) |
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1 | 2021年7月29-31日 | 楽天スーパーレディース | −18(65-67-66=198) | 3打差 | ![]() ![]() |
2 | 2021年9月3-5日 | ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント | −14(69-68-65=202) | プレーオフ | ![]() |
3 | 2023年5月4-7日 | ワールドレディスチャンピオンシップ | +1(71-69-76-73=289) | 3打差 | ![]() |
4 | 2025年3月21-23日 | Vポイント×SMBCゴルフトーナメント | −13(68-64-71=203) | 9打差 | ![]() |
太字は公式戦
脚注
- ^ “吉田優利さん 国内メジャー大会初優勝【大学ゴルフ部】 | 学校法人 タイケン学園グループ”. www.taiken.ac.jp. 2024年12月25日閲覧。
- ^ ジュニアゴルフアカデミー #60 吉田優利(1) - YouTube
- ^ “大林奈央が優勝 河本力は6位/世界ジュニア選手権”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “17歳の吉田優利がローアマ メジャー切符をかけた一戦に弾み”. GDOニュース. 2025年1月30日閲覧。
- ^ “吉田優利が初優勝 連覇狙った安田祐香は4位/日本女子アマ”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “吉田優利が2冠達成 男子は杉浦悠太/日本ジュニア”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “目の前で優勝争い アマ吉田優利「テレビを見ているようだった」”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “比嘉真美子は首位で決勝へ 日本勢6人が予選通過/全米女子OP”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “21人の新人誕生 安田祐香、吉田優利、アン・シネらが合格/女子プロテスト”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “21歳の吉田優利が怒濤のバーディラッシュで初優勝! 楽天初代王者に輝く”. ALBA.Net. グローバルゴルフメディアグループ株式会社. 31 July 2021. 2021年8月29日閲覧.
- ^ “「勝つことが快感」“コスメ番長”吉田優利プレーオフ制しツアー2勝目”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. 5 September 2021. 2021年9月5日閲覧.
- ^ “吉田優利が国内メジャー初V 申が3打差2位、上田らが5打差3位、アマ馬場は50位”. 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 7 May 2023. 2023年5月7日閲覧.
- ^ “西郷真央2位、吉田優利7位で米ツアー出場権獲得 馬場咲希は敗退”. ゴルフ総合サイト ALBA Net (2023年12月6日). 2025年1月30日閲覧。
- ^ “吉田優利 2024年度スタッツ/ランキング”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2025年1月30日閲覧。
- ^ “「こういうゴルフを続けたら…」吉田優利が今季初のトップ10 次戦はハワイへ”. GDOニュース. 2025年1月30日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2024年11月30日). “吉田優利、「ファイナルQT」7位で米とんぼ返り 来季国内前半戦の優先出場権を確保「手応えはよくなった」(1/2ページ)”. zakzak:夕刊フジ公式サイト. 2025年1月30日閲覧。
- ^ 奥岡幹浩. “吉田優利9位「引き続き挑戦」最終Rイーブンパーで2年連続米ツアー出場権獲得/最終予選会 - 米国女子ゴルフ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年1月30日閲覧。
- ^ “吉田優利自己最少64単独首位浮上 菅楓華と大里桃子が8打差2位 Vポイント×SMBCレディース - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “吉田優利9打差圧勝!2年ぶりツアー4勝目 菅楓華が連続2位、渋野6位 Vポイント×SMBCレディース - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年3月23日閲覧。
- ^ “絶対通います…吉田優利が“居酒屋店員”に!? まさかのアルバイト姿にファン騒然”. e!Golf. 株式会社メディア・ヴァーグ. 8 December 2022. 2023年2月2日閲覧.
- ^ “【ツアーこぼれ話】吉田優利、今季3度目2位も将来の姉妹Vへ視界良好”. サンケイスポーツ. 産経デジタル. 2022年8月17日. 2023年2月2日閲覧.
- ^ “吉田鈴が3度目の挑戦で最終プロテスト合格「実感がない。すごいびっくり」、姉の優利からは「すごいね」とライン”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. 2024年11月1日. 2024年11月2日閲覧.
- ^ 『デルタ航空、プロゴルファー吉田優利選手を起用した広告キャンペーンを開始』(プレスリリース)Delta Air Lines、2024年9月17日 。2024年11月2日閲覧。
- ^ “吉田優利&鈴が三井住友銀行とスポンサー契約「初めての姉妹での契約大変光栄」 - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2025年1月30日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 吉田優利(日本女子プロゴルフ協会のプロフィール)
- 吉田優利 (@yuri__yolo) - X(旧Twitter)
- 吉田優利 (@yuri_yoshida__) - Instagram
- 吉田優利 (@yurixxx1) - TikTok
- 公式ウェブサイト
- 吉田優利 – ゴルフダイジェスト・オンライン
- YURI YOSHIDA - 世界女子ゴルフランキング (英語)
- 吉田優利のページへのリンク