至信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/06 00:01 UTC 版)
来歴
師系・経歴不明。画風は鈴木春信風または川又派風、作画期は明和の頃とされ肉筆美人画を残す。「至信」の読み方については従来「ししん」とされているが、これを「のりのぶ」、「みちのぶ」などと読む可能性も示されている。なお『風俗画と肉筆浮世絵』巻末の作品リストと『氏家浮世絵コレクション』(2014年刊)は、名を「田中至信」とする。
作品
| 作品名 | 技法 | 形状・員数 | 所有者 | 落款・印章 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 舟中吹笛図 | 絹本着色 | 東京国立博物館 | |||
| 遊女と若衆図 | 紙本着色 | 東京国立博物館 | |||
| 美人遊猫図 | 紙本着色 | たばこと塩の博物館 | 「至信筆」落款/「至信」白文方印 | ||
| 汐くみ美人図 | 紙本着色 | 鎌倉国宝館 | |||
| 遊女と禿図 | 絹本着色 | 日本浮世絵博物館 | 「至信筆」落款/「至信」白文方印 | ||
| 縁先に座る娘と金魚鉢を持つ少女 | 紙本着色 | 光記念館 | 「至信筆」落款/「至信」白文方印 | 那須ロイヤル美術館(小針コレクション)旧蔵 | |
| 見立玄宗図 | 絹本着色 | 熊本県立美術館 | 「至信筆」落款/「至信」白文方印 | ||
| 見立玄宗皇帝楊貴妃 | 絹本着色 | ボストン美術館 | 「至信筆」落款 | 熊本県立美術館所蔵の「見立玄宗図」と同じ図様を描く。 |
参考文献
- 日本浮世絵博物館編 『肉筆浮世絵撰集 解説』 学習研究社、1985年 ※42頁
- 『小針コレクション 肉筆浮世絵』(第三巻) 那須ロイヤル美術館、1989年
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年 ※137 - 138頁
- アン・ニシムラ・モース、辻惟雄編 『ボストン美術館日本美術調査図録 第2次調査』(全2冊) 講談社、2003年
- 岩崎均史 『風俗画と肉筆浮世絵』 たばこと塩の博物館、2007年
- 『氏家浮世絵コレクション』 公益財団法人氏家浮世絵コレクション、2014年
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