臨刃偈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:55 UTC 版)
徳祐元年(1275年)、元(蒙古)軍が南宋に侵入したとき、温州の能仁寺に避難していた無学祖元は元軍に包囲されるが、「臨刃偈」(りんじんげ。「臨剣の頌」とも)を詠み、元軍も黙って去ったと伝わる。 乾坤(けんこん)孤筇(こきょう)を卓(た)つるも地なし 喜び得たり、人空(ひとくう)にして、法もまた空なることを 珍重す、大元三尺の剣 電光、影裏に春風を斬らん なお、のちに臨済宗の雪村友梅も、元で諜者の嫌疑をかけられるが、この臨刃偈を唱えたことで許されたとも伝わる。
※この「臨刃偈」の解説は、「無学祖元」の解説の一部です。
「臨刃偈」を含む「無学祖元」の記事については、「無学祖元」の概要を参照ください。
- 臨刃偈のページへのリンク