聞香札とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 道具 > > 聞香札の意味・解説 

聞香札

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 22:19 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

聞香札(もんこうふだ)は、香道において使用する札のこと。

概要

香道では香の香りを嗅ぐことを「聞く」、「聞香」と表現する。嗅ぐのとは異なり、心の中でその香りをゆっくり味わうという意味がこめられる。掌の中に抱えた香炉からの香木の香りを楽しむわけであるが、これには香をたいて、種類を当て鑑賞するという遊びがともなうことがあった。

明治期の百科事典である『古事類苑』「遊戯考」に、以下のような記載がある。

香を焚きて之を聞くに、初に聞きたるものを以て、前に試みし所の一の香と思へば、一の札を筒に入れ、二の香、三の香と思へば、二の札、三の札を入れ、未だ試みざる香と思へば客の札を入る。此の如くして、鑑識し得たるの多少を以て勝敗を為すなり。

遺跡からの出土例

広島県草戸千軒遺跡福山市)、吉川元春館跡(北広島町)、三重県の赤堀城跡(四日市市)からは聞香札が出土している。赤堀城跡のものは「三」「嶋」と墨書されている。

関連項目





聞香札と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「聞香札」の関連用語

聞香札のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



聞香札のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの聞香札 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS