縞枯れ現象の出現する斜面と高度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 05:28 UTC 版)
「縞枯れ現象」の記事における「縞枯れ現象の出現する斜面と高度」の解説
主に大規模な縞枯れを形成する斜面は南向きである。しかし、あまり多くはないものの、東西斜面はもちろん北斜面にまで存在する場合がある。この事から必ずしも縞枯れの形成には斜面が関係してくるのではないと考えられる。ただ、これらの東、西、北向き斜面の縞枯れの規模は小さい。 縞枯れは、森林限界があれば、その直下付近で、森林限界がなければ山頂付近で見られる。そして、主に縞枯れが出現するのは山頂高度が2300m~2700mで、森林限界が2500m~2700mである山岳に集中していて、それ以上・以下ではあまり発達しない。それは、山頂高度と森林限界が縞枯れ現象の出現高度に深くかかわっているということである。つまり、森林限界付近ではシラビソなどが単純に森林を構成する。同時に山頂付近でもあるので風が強く水分が乏しいなどの過酷な環境である。この二つの要素が縞枯れの出現高度を決定する条件になるといえる。
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