第10章:興起の時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 13:37 UTC 版)
研究に根を詰める松吉のことを心配した和助と善次郎の勧めに従い、松吉は母親の墓参のために、故郷の苗村藩に出かけることになった。出立前にお広に風呂敷を返しに行った松吉は、真帆に縁談が持ち上がったことを知る。この話をどう思うかと意見を聞かれた松吉は、「相手は真帆のことを大事にしてくれる人だすか?」と尋ね返した。お広はただ口ごもるだけだった。真帆とも顔を合わせ、墓参に行ってくると伝えると、真帆は「松吉、私、ほんまは」と絞るようにつぶやいて走り去る。松吉は、追いかけて抱きすくめたい衝動に駆られたが、動くことができなかった。
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