第1太陽周期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 09:49 UTC 版)
第1太陽周期 | |
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番号付きの太陽活動周期を初めて提唱したヨハン・ルドルフ・ウォルフ
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黒点 | |
発生 | 1755年2月 |
収束 | 1766年6月 |
期間(年) | 11.3 |
最多 | 144.1 |
最多発生日 | 1761年6月 |
最少 | 14.0 |
周期年表 | |
次周期 | 第2太陽周期 (1766-1775) |
第1太陽周期(Solar cycle 1)は、太陽黒点の活動が記録され始めてから最初の太陽活動周期である[1][2]。1755年2月から1766年6月まで11年4ヶ月続いた。月平均の平滑化太陽黒点数の最大は144.1個(1761年6月)であり、最小(周期開始時)は14.0個であった[3]。

概要
第1太陽周期は、スイスの天文学者、数学者であるルドルフ・ウォルフにより初めて発見された。彼は1843年にハインリッヒ・シュワーベが発見した、太陽黒点の活動の周期性(太陽活動周期)に強い興味を持ち、自らが観測するにとどまらず、1610年のガリレオによる最初の望遠鏡観測のデータにまで遡り、その周期性を研究した[4]。
これまでシュワーベにより、太陽周期の平均長さは「約10年」であることは推定されていたが、一連の研究によりウォルフは、より厳密な「11.11年」という値を求めることができた。これらの研究結果は1852年に発表された[5]。
この中でウォルフが周期を特定する上で、確実に遡れる限界が1755年までであり、慣習的にこの周期(1755年~1766年の11年間)を「第1太陽周期」と呼ぶこととなった。またこれ以降の太陽活動周期は、第2周期、第3周期、とナンバリングされることとなる。
関連項目
出典
- ^ Kane, R.P. (2002). "Some Implications Using the Group Sunspot Number Reconstruction". Solar Physics 205(2), 383-401.
- ^ “The Sun: Did You Say the Sun Has Spots?”. Space Today Online. 2010年8月12日閲覧。
- ^ “Cycles durations | SIDC”. www.sidc.be. 2025年6月25日閲覧。
- ^ Clark, Stuart G. (2007). The Sun Kings. Princeton University Press. p. 73. ISBN 978-0691126609
- ^ Letellier, Christophe (2013). Chaos in Nature. World Scientific. pp. 344–346. ISBN 978-9814374422
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