稲永遊廓とは? わかりやすく解説

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稲永遊廓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/05 03:36 UTC 版)

稲永遊郭(いなえいゆうかく)は、愛知県名古屋市港区錦町にあった遊廓

概要

前身は熱田遊廓[1]1912年明治45年)4月、南区稲永新田において成立[2][注釈 1]。「錦町」の町名は移転に際して付けられた雅名であるという[4]。当初の規模は『愛知県統計書』によれば、貸座敷14軒・娼妓91人であり、熱田時代(1909年時点)の貸座敷38軒・娼妓160余人と比べると小さかった[2]。稲永遊廓は、中村遊廓と比較すると安価で遊べることが特徴であり、1対1で接客する中村遊廓に対して、2人以上の客を同時に取って接客する「廻し制度」を取っていたという[5]。また、客層はその立地もあり、船員が多かったとされる[5]

脚注

注釈

  1. ^ 『総合名古屋市年表 明治編』は3月20日とする[3]

出典

  1. ^ 阿部英樹 2016, p. 72.
  2. ^ a b 阿部英樹 2016, p. 86.
  3. ^ 名古屋市会事務局 1961, p. 400.
  4. ^ 港区の町名の由来について”. 名古屋市 (2011年12月9日). 2017年4月20日閲覧。
  5. ^ a b 阿部英樹 2016, p. 90.

参考文献

  • 名古屋市会事務局 編『名古屋市会史 別巻 総合名古屋市年表(明治編)』名古屋市会事務局、1961年12月25日。全国書誌番号:49011381 
  • 阿部英樹『百年前の中京名古屋』勁草書房、2016年3月10日。ISBN 9784326549634 

関連項目




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