石川川 (沖縄県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 09:48 UTC 版)
石川川 | |
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下流域
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種別 | 二級河川 |
延長 | 2.9 km |
流域面積 | 10.31 km2 |
水源 | うるま市 |
河口・合流先 | 金武湾 |
流域 | うるま市 |
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石川川(いしかわがわ)は、沖縄県うるま市を流れる二級河川[1][2]。河川延長2.9キロメートル、流域面積10.31平方キロメートル[1]。
概要
うるま市と恩納村の境界付近にある丘陵地に端を発し、うるま市内を流下して金武湾に注ぐ[1]。丘陵地は石川岳(214.2メートル)に連なる石灰岩台地で[3]、最上流部には石川ダムが置かれており[4]、周辺の農地で利用するために灌漑用水を取水している[1]。支川としては普通河川のユマサ川と肥前川があり[1]、いずれも恩納村から流下している[5]
環境
上流部では河道周辺の植生としてリュウキュウマツの群生があり、他にはアカギやハドノキ、ホルトノキ、ハマイヌビワ、イジュなどが多く見られる[6]。農地の中を流下する中流部ではパラグラスやホテイアオイなどの水生植物が、感潮域となっている下流部の水際ではメヒルギなどのマングローブ林がある[6]。
上流部にはテナガエビ類やサカモトサワガニなどの甲殻類が生息しているが、外来種のグッピーやカワスズメなども確認されている[6][7]。中流部では魚類としてはハゼ、カダヤシなどのほか、カゲロウやイトトンボなどの昆虫、テナガエビやモクズガニなどの甲殻類が生育しており、これらを餌とする鳥類としてバンやシマアジなども生息する[6]。下流部ではボラなどのほかフタバカクガニなどがおり、中流部同様にこれらを餌とするバン・シマアジのほかダイサギなどが確認できる[6]。
なお、2016年には上流部で全長167センチ、重さ18キロにもなるオオウナギが捕獲された[8]。
参考文献
- 『おきなわの川のはなし』(PDF)沖縄玉水ネットワーク、2005年 。
- 嶋津信彦「2010年夏沖縄頭300水系における外来水生生物と在来魚の分布記録」『保全生態学研究』第16巻第1号、日本生態学会、99-110頁。
- 『石川川水系河川整備計画』(PDF)沖縄県、2011年 。
脚注
- ^ a b c d e 石川川水系河川整備計画(2011)、P.1
- ^ “石川川水系 沖縄県 - 川の名前を調べる地図”. 川の名前を調べる地図. 2025年8月9日閲覧。
- ^ “平成21年度石川川河口域”. 沖縄県環境部環境保全課 (2013年4月1日). 2019年10月16日閲覧。
- ^ “石川川 [4700090001 石川川水系 地図| 国土数値情報河川データセット]”. ROIS-DS Center for Open Data in the Humanities. 2025年9月1日閲覧。
- ^ おきなわの川のおはなし(2005)、p.22
- ^ a b c d e 石川川水系河川整備計画(2011)、P.2
- ^ 嶋津(2011)、p.106
- ^ “珍しい! 沖縄で特大サイズのオオウナギ捕獲 全長167センチ”. 沖縄タイムス+. (2016年1月8日) 2019年10月16日閲覧。
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