狩俣臨時要塞とは? わかりやすく解説

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狩俣臨時要塞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 21:04 UTC 版)

狩俣臨時要塞(かりまたりんじようさい)とは、宮古島狩俣湾の防備のため設置された大日本帝国陸軍要塞である。

概要

沖縄の戦略上の重要性から、昭和初期、狩俣湾に有事の際に臨時要塞を設けることが計画された。事前に設計、資材の調達について準備し、兵器は近くの要塞に保管を行い、小規模な要塞の設置を図るものである。

1940年10月、狩俣湾の泊地防護のため臨時要塞の建設に着手した。要塞の規模は臨時応急的なもので、守備隊の人数は約80名ほどであった。

1944年6月から先島集団(第28師団、独立混成第59旅団及び同第60旅団)が宮古島の守備に着いたが、アメリカ軍との戦闘を交えることはなかった。

年譜

  • 1940年(昭和15年)10月 工事着手、六ヶ月ほどで完工。
  • 1944年(昭和19年)6月 先島集団、宮古島に配備。

兵備

  • クルップ式12センチ速射カノン砲1門
  • 三八式野砲10門
  • 臨時高射砲10門
  • 高射機関銃4門
  • 90センチ探照灯1基
  • 無線電信機1

参考文献

  • 浄法寺朝美『日本築城史 : 近代の沿岸築城と要塞』原書房、1971年12月1日。NDLJP:12283210 
  • 歴史群像シリーズ『日本の要塞 - 忘れられた帝国の城塞』学習研究社、2003年。
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。

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