犬伏泰夫とは? わかりやすく解説

犬伏泰夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/16 00:44 UTC 版)

犬伏 泰夫(いぬぶし やすお、1944年(昭和19年)2月10日 - )は、日本の実業家。元神戸製鋼社長。

略歴

徳島県徳島市出身。城南高校を経て、1967年3月に大阪大学経済学部を卒業、同年に神戸製鋼入社。

鉄鋼輸出部、海外事業企画部長、営業総括部長など神戸製鋼の中核である鉄鋼事業の本流を歩み、ニューヨーク事務所など北米で8年間勤務するなど国際経験も豊富なことからUSスチールとの合弁事業、プロテックの設立に力を発揮。阪神・淡路大震災では営業総括部長として倒壊した製鉄所の状況把握、顧客対応に奔走した。2004年より2009年まで神戸製鋼社長。鋼材・アルミ価格上昇、建機需要増大などにより業績回復を果たすが、2006年に加古川製鉄所におけるばい煙データ改ざん事件が発生するなど、コンプライアンス面の問題点も浮き彫りとなった。

2009年に、加古川・高砂両製鉄所と長府製造所が、地元議会議員選挙資金を肩代わりしていた問題が発覚し、同年3月に社長職を引責辞任。

略年譜
  • 1967年3月:大阪大学経済学部経済学科卒業
  • 1967年4月:神戸製鋼入社
  • 1996年6月:神戸製鋼取締役
  • 1999年6月:神戸製鋼常務(人事労政部、経営企画部の総括ならびに法務部、財務部担当)
  • 2001年6月:神戸製鋼専務(鉄鋼部門営業本部長ならびに社長特命事項担当)
  • 2002年6月:神戸製鋼副社長(鉄鋼部門長)
  • 2004年4月:神戸製鋼社長
  • 2009年3月:同社関係者による選挙資金の肩代わり問題の責任を取り、社長職を辞任。
  • 2009年4月:神戸製鋼取締役相談役
  • 2009年6月:神戸製鋼相談役
  • 2011年4月:神戸港埠頭株式会社初代社長に就任 神戸港埠頭株式会社は神戸市が100%出資。
  • 2014年6月:阪神国際港湾株式会社 代表取締役会長に就任 神戸港・大阪港の両埠頭株式会社を経営統合し、平成26年10月に「阪神国際港湾株式会社」となる。神戸市30.8%出資
  • 2014年7月:神戸製鋼名誉顧問
  • 2015年6月:日本郵政株式会社社外取締役、株式会社神戸製鋼所名誉顧問、阪神国際港湾株式会社代表取締役会長を同時に努める。

人物

ロバート・パーカーなどアメリカのミステリーを好む。座右の銘は孟子の「至誠にして動かさざる者は、未だ之有らざるなり」。

大学時代はサッカー部に所属し、現在も神戸製鋼のラグビー部、コベルコスティーラーズの応援に駆けつけるなど、スポーツ好き。2005年より高校ラグビーの全国大会である花園大会コベルコグループとしてスポンサー支援している。


先代
水越浩士
神戸製鋼社長
第18代: 2004-2009
次代
佐藤廣士




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「犬伏泰夫」の関連用語

犬伏泰夫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



犬伏泰夫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの犬伏泰夫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS