流網船 (1929年の映画)とは？わかりやすく解説

『流網船』（ながしあみせん、Drifters）または『流し網船』は、1929年に製作されたイギリスのサイレント映画中編のドキュメンタリー映画。「ドキュメンタリー」という言葉を世界的に広めたイギリス・ドキュメンタリー映画運動の立役者、ジョン・グリアスンによる代表作^[1]。

スタッフ

1929年にロンドンのティヴォリ・パレスで、シネ・クラブ、ロンドン・フィルム・ソサイエティの主催により劇場公開され、エイゼンシュタインも列席した。サー・アーサー・エルトンの記憶によると、「フィンガルの洞窟」が演奏された^[2]。
公開された時は、イギリス国民に、同胞の労働の現実をありのままに見せた点で大きな衝撃を与えた。また漁民たちの生活を感情的にも再構成された点で、漁民たちへの共感を得た^[2]。

形容詞である「ドキュメンタリー」という単語を初めて名詞として使ったのはジョン・グリアソンで、ロバート・フラハティの「モアナ」(26年)の封切批評を書いた時である。