京阪バス大津営業所とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 京阪バス大津営業所の意味・解説 

京阪バス大津営業所

(江若交通大津営業所 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 10:46 UTC 版)

京阪ホールディングス > 京阪バス > 京阪バス大津営業所
京阪バス大津営業所
営業所外観(2022年7月)
所在地 520-0861
滋賀県大津市石山寺4丁目1番10号
所有者 京阪バス山科営業所
営業所記号
所管系統数 #現行路線」参照
運行担当区域 石山駅周辺の路線
最寄停留所 大津車庫
外部リンク https://www.keihanbus.jp/officeinfo/
座標 北緯34度57分36秒 東経135度53分37秒 / 北緯34.96000度 東経135.89361度 / 34.96000; 135.89361座標: 北緯34度57分36秒 東経135度53分37秒 / 北緯34.96000度 東経135.89361度 / 34.96000; 135.89361
位置
京阪バス大津営業所
滋賀県の位置
テンプレートを表示

京阪バス大津支所(けいはんバスおおつししょ)は、滋賀県大津市石山寺にある京阪バス山科営業所支所。主に石山駅周辺の路線を管轄している。

社用車に記してある略称は「大」である。

概要

当初は独立した営業所として開設されたが、2002年7月2日の時点で山科営業所の支所となっている。ただし、銘板については今もなお『大津営業所』となっている。1990年代までは京都市内、堅田駅など大津市北部や、宇治地区にも路線を有していたが縮小されている。

なお、当営業所は江若交通に業務の管理委託を行っている(後述)。京阪バスが他の会社に運行委託しているのは、2020年4月以降では唯一の事例となっている。

1993年に大津市中部より2度目の移転をし、設備は比較的新しい[注 1]。最寄りの停留所は「大津車庫」。

沿革

  • 1966年(昭和41年):大津定期遊覧営業所を吸収の上統合。定期観光バスも担当するようになる。
  • 1985年(昭和60年):京都定期観光バスから撤退(この時点ではびわ湖定期観光バスの担当は継続。後にびわ湖定期観光バス自体が廃止される)。
  • 1993年(平成5年):現在地に移転(同営業所は2度目の移転となる)。
  • 2005年(平成17年):当営業所の運行を江若交通に委託。
  • 2010年(平成22年):当営業所管内において、磁気カード利用開始(12月1日から)。
  • 2011年(平成23年):当営業所管内において、ICカード「PiTaPa」を導入(3月1日から)。5月31日、紙製回数券の発売を終了(大石小学校乗継券及び乗継回数券については発売を継続)[1]

現行路線

大津市内総合線

2025年現在、大津営業所が担当する唯一の路線で、石山駅南側の京阪バス路線網。主に石山駅 - 新浜 - 大石小学校の運行を軸とし、方面により様々な系統が存在する。

石山駅発着路線のほか同駅と大津駅方面を結ぶ系統もあるが、現在は国道1号大津市民病院経由の便が平日朝の片道1本運行されるのみとなっている[注 2]。なお過去には湖岸道路経由で石山駅と大津駅・びわ湖浜大津を結ぶ系統もあったが、2024年4月に廃止された[注 3]

石山高校前方面からの便(唐橋前を経由しないもののみ)は、石山駅行きのみ降車専用停留所である東レ正門前に停車する。

2022年に南郷停留所を「南郷温泉」に改称した。

平津・南郷温泉経由

大津市内総合線の中心的な存在で、管内で最も運行本数が多い。14号経路は4号経路の延長便に相当。

2025年4月まではこれの区間便に相当する2号経路も運行されていた[注 4]

  • 4号経路:石山駅 - 唐橋前 - 京阪石山寺 - 石山寺山門前 - 平津 - 南郷温泉 - 新浜 - 立木観音前 - 大石小学校
    • 日中1時間あたり3本(20分間隔)運行される。
    • 2012年の改正で、4号経路(運賃が通常の倍額となる)には深夜バスが設定された。2025年4月20日には廃止されたが、京阪バス全体でも最後まで存続した深夜バスとなった。
  • 14号経路:大石小学校 → 立木観音前 → 新浜 → 南郷温泉 → 平津 → 石山寺山門前 → 京阪石山寺 → 唐橋前 → 石山駅 → 大津市民病院 → 大津駅
    • 平日の朝1便のみ運行。
    • 2020年12月7日より終点を大津市民病院から大津駅に延長。

南郷中学校・赤尾町経由

石山寺山門前 - 新浜間で赤尾町・南郷中学校を経由する。

4号経路に比べるとこれらの本数は少なく、またこちらは新浜折り返しの52号経路が中心となっている。2021年の改正では「上千町」停留所発で北千町で52号経路などに合流する50号経路[注 5]が、2022年の改正では北千町 - 中千町で「千寿の郷」停留所を経由する53号経路[注 6][注 7]が廃止された。

  • 52号経路:石山駅 - 唐橋前 - 京阪石山寺 - 石山寺山門前 - 野々宮 - 北千町 - 赤尾町 - 南郷中学校 - 南郷二丁目東 - 南郷温泉 - 新浜
    • 日中は40分間隔の運行。
    • 石山駅 - 南郷二丁目東の区間運行あり。土休日は日中でも区間便が若干数運行される。
  • 54号経路:石山駅 - 唐橋前 - 京阪石山寺 - 石山寺山門前 - 野々宮 - 北千町 - 赤尾町 - 南郷中学校 - 南郷二丁目東 - 南郷温泉 - 新浜 - 立木観音前 - 大石小学校
    • 南郷中学校 - 大石小学校の区間運行あり。なお、2022年8月の改正までは大石小学校発の区間運行便には経路番号の設定が無かった[2]
  • 55号経路:石山駅 - 唐橋前 - 京阪石山寺 - 石山寺山門前 - 野々宮 - 北千町 - 赤尾町 - びわこ池田墓園
    • 赤尾町で分岐。同停留所から終点のびわこ池田墓園まで5km以上途中停留所がない。
    • 休日に2往復のみの運行(土曜ダイヤでは運行されない)。

大石ゾーンバス

大石小学校で4号経路などと乗り継ぐことができる。いずれも本数は少なく、2022年8月改正以降は全経路が平日のみの運行となった。

これらの地域は全て山間部で利用が少ないことから、現在は「ゾーンバス」として大石小学校で乗り継ぐ形態をとっているが、過去には石山駅から1本で訪れることができる停留所も多かった。

2020年に大石小学校 - 曽束の4D号経路[注 8]が、2022年に大石小学校 - 曽束 - びわこ池田墓園 - 内畑の4H号経路が廃止となっている。なお1990年代まで存在した4A号経路はゾーンバスではなく、石山駅 - 大石小学校から寿長生の郷(すないのさと)まで延長の形で運行される系統であり、90年代の系統番号再編までは9号経路を名乗っていた[3]

  • 4B号経路:大石小学校 → 外畑 → 内畑
  • 4C号経路:大石小学校 - 外畑
  • 4E号経路:大石小学校 → 桜公園東 → 大石小学校
  • 4F号経路:大石小学校 - 曽束 - 内畑
  • 4G号経路:大石小学校 - 小田原

石山寺・石山団地方面

石山駅南側に位置する集合住宅、石山団地への基本経路。

  • 1号経路:石山駅 - 唐橋前 - 京阪石山寺 - 石山寺山門前 - 野々宮 - 樋ノ口 - 石山団地
    • 日中40分間隔で運行。

国分団地・石山団地方面

駅南西部の国分団地を経て石山団地へ向かう。

元々は石山駅 - 唐橋前 - 大津車庫 - 石山団地の31号経路と石山駅 - 唐橋前 - 国分団地の3号経路がそれぞれ独立して運行されていたが、2025年の改正で廃止され、これら2系統を統合した33号経路が新設された。唐橋前を経由しない33A号経路も同時に新設されたが、こちらの運行本数は少ない。

本数が他の系統と比べると少ないほか、基本的に中型車での運行となっている。

経路番号に「A」がつくものは唐橋前不経由・復路で東レ正門前停車の系統であるが、現在は「A」のつかない唐橋前経由の3・30・31号経路は廃止となっている。

過去には日中時間帯に国分団地を起終点として石山駅方面へ循環運行を行う3B号経路が設定されており、京阪バスでも珍しい駅以外を起終点とする循環路線となっていた。

  • 3A号経路:石山駅 - 石山高校前 - 国分団地
  • 30A号経路:石山駅 → 石山高校前 → 大津車庫
    • 経路上に大津営業所・車庫が立地し、入庫系統としてごくわずかな本数が運行されている。
  • 31A号経路:石山駅 → 石山高校前 → 大津車庫 → 石山団地
    • 石山団地へは石山寺経由よりもこちらの方が距離・所要時間は短いが、片道のみの運行で本数も少ない。
  • 33号経路:石山駅 - 唐橋前 - 石山高校前 - 国分団地 - 大津車庫 - 石山団地
    • 上述の通り2025年改正で新設された国分団地方面の基本経路。
    • 日中は1時間に1本の運行。
  • 33A号経路:石山駅 - 石山高校前 - 国分団地 - 大津車庫 - 石山団地

滋賀大学直通

2005年12月10日新設。

駅から大学までノンストップで運行する。この滋賀大学停留所は当経路のみの停留所となっており、この便以外で大学へ向かう場合は基本的に至近距離にある52号経路などの「滋賀大西門」停留所を利用する。4号経路などには「滋賀大前」停留所があるが、ここからは少し距離がある。

  • NS経路:石山駅 → 滋賀大学
    • 授業日の平日朝に1便のみ運行。

廃止路線

大津比叡平線[注 9]山科大津線[注 10]など、現在は営業区域が隣接する山科営業所に移管されたものも複数ある。該当項目も参照。

宇治川ライン線

  • 快速10号経路:石山駅 - 京阪石山寺 - 天ヶ瀬ダム - 京阪宇治駅
    • 石山と宇治を宇治川ライン経由で結んでいた。1993年6月19日廃止。

岩間寺線

  • 快速:石山駅 - 京阪石山寺 - 上千町 - 岩間寺
    • 現在も当営業所が運行しているが、2011年以降は路線バスではなく貸切バス扱いとなっている。

なぎさ公園線

  • 経路番号なし:大津駅 - 琵琶湖ホテル - びわ湖ホール - びわ湖大津プリンスホテル
  • NS経路:大津駅 - びわ湖ホール
    • 1998年10月1日から近江鉄道バスとの共同運行により運行開始された[4]。大津駅 - びわ湖大津プリンスホテル間で運行される定期便(経路番号なし)と、びわ湖ホールでのイベント開催時に臨時便としてNS経路が運行されていた。定期便は2017年10月1日ダイヤ改正で廃止され[5]、以降は臨時便のみが運行されていたが、こちらは2024年4月に廃止された。

びわこ競艇場輸送

  • 臨時:大津駅 - 競艇場前
    • 2025年4月1日より運行を江若交通に移管。

びわこ競輪場輸送

  • 臨時:大津駅 - 柳ヶ崎(びわこ競輪場)
  • 臨時:大津京駅 - 柳ヶ崎(びわこ競輪場)

比叡山内シャトルバス

山科営業所と共同で運行していた。2021年運行分より江若交通へ移管。詳細はこちら

再編前の路線

  • 1号経路:現在と変わらず。
  • 2号経路:上記参照。
  • 3号経路:上記参照。
  • 4号経路:現在と変わらず。
  • 5号経路:のちの25号経路。
  • 6号経路:のちの15号経路。
  • 7号経路:石山駅 - 新浜 - 大石小学校 - 曽束
  • 8号経路:市民病院前 - 石山駅 - 赤川 - 下千町(廃止)- 上千町
    • 1975年頃まで赤川 - 下千町間の狭隘部分誘導を兼ねて車掌乗務。
  • 9号経路:後の4A号経路(現在は廃止)。
  • 快速10号経路:上記の宇治川ライン線参照。
  • 11号経路:石山駅 -(湖岸)- 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - びわこホテル
  • 12号経路:石山駅 -(国道)- 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - びわこホテル
  • 13号経路:石山駅 -(湖岸)- 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - 唐崎駅
  • 14号経路:石山駅 -(国道)- 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - 唐崎駅
  • 17号経路:のちの26号経路。
  • 18号経路:のちの16号経路。
  • 19号経路:石山駅 -(湖岸)- 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - 叡山駅
  • 22号経路:石山団地 - 石山寺 - 石山駅 -(国道)- 市民病院前
  • 24号経路:現在の1号経路と15号経路を直通。
  • 25号経路:現在の1号経路と25号経路を直通。
  • 26号経路:現在の4号経路と15号経路を直通。
  • 27号経路:外畑 - 石山寺 - 石山駅 -(湖岸)- 大津駅 - 浜大津
  • 27号経路:新浜 - 石山寺 - 石山駅 -(湖岸)- 大津駅 - 浜大津
  • 36号経路:現在の山科66号経路(浜大津発着)。
  • 37号経路:びわこホテル - 西大津駅 - 浜大津 - 大津駅 - 松ヶ枝町 - 名神大津
  • 44号経路:四条大宮 - 山科駅 - 浜大津 - 琵琶湖大橋
  • 46号経路:四条大宮 - 山科駅 - 浜大津 - びわこホテル
  • 48号経路:外畑 - 石山駅 - 浜大津 - 山科駅 - 四条大宮
  • 53号経路:石山駅 - 南郷中学校 - 新浜 - 大石小学校 - 外畑 - 内畑

(出典:京阪時刻表1993)

車両

かつては中型短尺車(Sタイプ)も配置していたが、代替や男山営業所などの他営業所への転属により現在は消滅している。

脚注

注釈

  1. ^ 京阪バスで最も新規の営業所は旧・京阪宇治交通時代の1989年に開設し、2008年に移転した京田辺営業所である。
  2. ^ 2016年4月2日に石山駅 - (国道) - 大津市民病院 - 大津駅 - 浜大津 - 市役所前 - 大津京駅の16号経路が廃止。ほかに市役所前から近江神宮前を経て唐崎駅へ向かう18号経路や西大津駅(現在の大津京駅)へ向かう17号経路、浜大津止まりの15号経路など。
  3. ^ 最後まで残っていたのはこの区間のみを運行する25号経路。ほかに浜大津から大津京駅へ向かう26・27号経路(後者は西大津駅時代に廃止)、唐崎駅発着の28号経路、比叡山坂本駅発着の29号経路などがあった。
  4. ^ 廃止時点では4号経路の純粋な区間便となっていたが、過去には新浜から外畑へ向かう便があったほか、1977年頃までは天ヶ瀬 - 外畑航路の連絡口である「外畑ボートのりば」まで運行されていたこともある(この当時、現在の外畑停留所は大平と称していた)。さらに現4号経路に相当する大石小学校発着だった時代もあるなど、変遷が激しい。 なお新浜に転回設備が整備されるまでは1つ石山駅寄りの岡の平発着であった。
  5. ^ (市民病院前 - )石山駅 - 上千町 - 岩間寺で運行されていた、かつての8号経路。その区間便として石山駅 - 上千町の便も存在した。1993年6月19日に廃止され、以降は石山駅 - 岩間寺の快速と片道のみ運行の50号経路に分割(快速は現在運行なし)。50号経路は2020年12月7日より毎年12月7日に1便のみ運行の免許維持路線となったが、2021年は運行されることなく廃止された。
  6. ^ 南郷二丁目東で折り返していた。
  7. ^ なお1990年代まで53号経路はこれとは違う形で設定されており、石山駅・大石小学校から現在はゾーンバスのみが発着する外畑 - 内畑へ向かうものであった。
  8. ^ 1990年代まで、7号経路として石山駅 - 大石小学校 - 曽束を直通していた。
  9. ^ 2020年12月7日の移管時に石山駅 - 比叡平の直通設定を廃止し25号経路は石山駅 - びわ湖浜大津間のみ存続(引き続き当営業所が運行)となったのち上述の通り2024年に廃止。25A号経路(路線名が大津市内総合線から変更となり、経路番号も65A号経路に変更)、66号経路、66A号経路は運行区間短縮・山科営業所への移管で存続。
  10. ^ 管轄していた頃は44号経路(四条大宮 - 山科駅 - 浜大津 - 琵琶湖大橋)や46号経路(四条大宮 - 山科駅 - 浜大津 - びわこホテル)など現在よりかなり広域に路線網を有していた。

出典

  1. ^ 京滋地区 乗車券の変更と廃止のお知らせ (PDF)
  2. ^ 2022年8月20日(土)大津営業所においてダイヤ改正等を実施いたします。”. 京阪バス (2022年8月8日). 2022年8月25日閲覧。
  3. ^ 京阪時刻表1993
  4. ^ “大津の湖岸に路線バス 来月1日から1日26往復運行 /滋賀”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (1998年9月27日) 
  5. ^ 平成29年10月1日 ( 日 ) ダイヤ改定の実施について”. 京阪バス (2017年9月22日). 2017年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月22日閲覧。

参考文献・出典

  • 京阪バス「輝く明日へ-この20年の歩み-」 1992年
  • バスラマ・インターナショナル第120号 特集「京阪バスグループ」



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「京阪バス大津営業所」の関連用語

京阪バス大津営業所のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



京阪バス大津営業所のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの京阪バス大津営業所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS